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第80回アカデミー賞受賞作品で、とても見たかった、
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』が昨日から“シネマ５”で公開。
午後からは用事があったので、９時半から上映の朝一番を見に行きました。

主演の「ダニエル・デイ＝スミス」は迫力あったなぁ。
画面から人間性が映し出される感じでした。

ストーリーは、しがない鉱山労働者のプレインビュー(ダニエル・デイ＝スミス)が、石油採掘によって富と権力を手に入れていく、アメリカン・ドリームをかなえた男の利権争いと血塗られた歴史を描いた社会派ドラマ。人間の計り知れない欲望や恐怖を、改めて思い知らされる。



全編通じて、音楽がくら～い、重たい。
最後にプレインビューが、何故あんなことをと思わずにいられなかったけど、
私は、彼が嫌いになれなかった。
欲望と言うより、彼の中にある孤独の部分が大きく見えて仕方なかった。
商売がやりやすいように、子供を育てたと言ってるけど、
違うと思う。肉親の愛が欲しかったに違いない。
だから、他人の赤ん坊を男手一つで育てられたんだと思う。
利用しようと思ってても、赤ん坊を育てるのは大変だわ。
赤ちゃんは可愛いと思えないと育てられないもん。
最後にはその愛を一心に注いだ息子からも去られ、
巨万の富があっても可哀想な人生だと思った。

シネマ５も久しぶりだったけど、なんだかとても落ち着いて見られました。
一人で映画を見る、このひと時ってとても好きな時間です。