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とある夫婦の釣れづれ日記

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2009.09.16
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カテゴリ:ペット


え~っと、ジャンボタニシの話まで書いたんでしたっけね(汗


では、何故ドンコからジャンボタニシへ飛躍したのか、続きを。







ドンコのエサ確保のために、毎週のように近くの川や用水路に出かけるようになった。


メダカやドジョウ、ザリガニ、ヤゴなんかを捕まえてきてはせっせと水槽にほりこむんですが、大食いドンコちゃんの食欲は尽きることがない。


まだ体長5cm程度なんですが、これが15cmほどに育つというのだから、末恐ろしい(汗


んで、エサ確保のための新たな漁場を探していたんですが、ネットにある催しが企画されてたんですね。




その企画が~ジャンボタニシ駆除ボランティア~


「駆除の後、魚取もするよ」と書いてあったので、とりあえず参加してみることに。






えっと、ここからはレポート風に(実は会社への報告書だったりする)






9:00集合


・参加者

  水理組合等の地元関係者 7名ほど

  ボランティア 6名(自分の家族計3名含む)

  地元の小学生 5名

  NPOの方 6名(うち2名子供)



・パンフレット等で現地でのジャンボタニシ(=スクミリンゴガイ:以下スクミ)の発生状況、今までの駆除経緯、スクミの生態等を説明。

  スクミは天敵がおらず、異常繁殖する。

  稲に被害を与える。

  卵は陸上(主にコンクリート壁や草(イネ等)の地上部)に産み付けられ、水中に落とすことで孵化しなくなる。これを手作業で行うことが一般的な駆逐法。
  
  貝を見つけたら踏み潰す。

  成体にはまれに寄生虫がいるので、触ったら手を洗うように(沖縄で死亡例がある)

  卵は孵化し、約2ヶ月程度で親となり、産卵をする。6月に駆除を行って、水路の泥上げをしたので、その当時は貝の数が減ったらしいが、今はその時以上に繁殖しているらしい。






9:30駆除開始


・各々散らばり排水路(河川)沿いの卵を落とす。

  専用の除去道具(竹ざおの先に丸鋼を付けたもの)を用いて、河川内からでも堤防上からでも作業可能。

  コンクリート壁に産み付けられたものは容易に削り落とすことができるが、アシの茎などに産まれている卵は落としにくい。

  水路内に生息している貝は目視でき、踏み潰すことが容易いが、田の中で繁殖しているものは稲刈り前ということもあり、探しにくく、駆除は困難。

  水路内に落ちている貝を踏み潰すのが感触が気持ちよく、やみつきに。





11:00駆除終了・魚取り


・自分の見える範囲(約200m前後か)の卵をあらかた落とし終えたところで終了。


  正直な感想として「きりがない」。

  今回は水路内のものを駆除対象としたが、田に上がっている個体も対象とするなら、人数が10倍は欲しい。



・たも網を手にして魚を取る。

  主としてメダカ。ドジョウやヤゴも取れた。

  下水が導入されていないせいか、水質は悪く、ウマビル等の水質の悪い状態を好む生物も見られた。

  6月の駆除ではコイ・フナ・ナマズ・モツゴ等も取れたらしいが、水路の泥上げをしたため、それらの魚が見られなくなったらしい。コイ等の魚はスクミの稚貝を捕食する数少ない天敵なので、泥上げも一長一短か。

  メダカは網を入れるとそこらじゅうで取れた。採取した固体をざっと見たが、カダヤシは含まれていなかった。




11:30懇親会

・今日の感想や、今後どうすればスクミを減らせるか等の意見を出し合った。

  農業関係者からは「下水道の早期導入」「行政の介入」という言葉が多数聞かれた。自分達で手に負えない状態まで来ているというのが実情らしい。が、今回のような催しに周囲の耕作者がほとんど参加していないのはいかがなものかと感じた。

  子供達からは「魚が取れて楽しかった」「(卵が)気持ち悪かった」「敵(スクミ)が多すぎる」等の意見が出た。

  卵が水没したら孵化できないのであれば、卵の多い時期に定期的に下流にある樋門を閉じて水位を増し、駆除すればいいのではとの意見があった。ただ、何日水没させれば卵が死滅するのか等の資料が揃っていないため、今後の課題となる。

  今日取った魚は持ち帰っても良いが、貝の卵や稚貝が含まれているので、取り扱いには十分注意するように言われた。





感想として

  インターネット等で予備知識をある程度備えて参加したのだが、現地はスクミの楽園かと思うほど、想像以上の数(卵・固体)と生息域の拡大に驚いた。

  農業生産者は個々に駆除努力をされているようだが、半ばあきらめておられるように感じた。こうした催しを重ね、地域や地元の住民に駆除意識を高め、地域を挙げた取り組みを行うことが一番重要となるのだろうが、それ以上のスピードで生息域を拡大する貝を如何に防除するかが課題である。

  自分が生物調査・道路計画を行った蛍のいる川が、今回の駆除範囲の直上流にあるだけに、今後このような取り組みがあれば積極的に参加したい。また、スクミの生態だけではなく、この地域に根付く生態系全体を把握し、駆除・範囲拡大の抑止に繋がるような努力をしたい。








と、まぁ、かっこよく書いてますが、半日子供と川遊びをしてきたって感じでした。


子供は新しい友達ができて、川遊びができて満足した様子でした。









魚取風景






ここを読んでくれた人が、駆除活動に参加とまでは言いませんが、川や生き物に興味を持ってくれれば幸いです。




また、スクミなどの有名な外来種だけでなく、日本に既存する生物も、他の場所へ移動させることで、その地に根付く生態系を激変させる要因となる可能性を秘めています。


生き物を扱う場合はくれぐれもそのことを忘れないようお願いします。











めでたしめでたし。





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Last updated  2017.06.07 13:39:03
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