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カテゴリ:テイスティング
先日、久しぶりに、弟子の吉岡と会ったとき、是非私たち2人に会いたいと、
別の子がワインを持ってやって来てくれました。 そのワインをブラインドでテイスティングしてほしいと言っていました。 彼はイタリアワインが好きなのですが どうせイタリアワインだろうと、からかっていました。 さて、テイスティングを始めてみます。 まず外観は、かなり黒の入った濃い色調です。やはりイタリアの線は捨てられません。 粘性も高く、暖かい産地と予想しました。 アロマは、フルーツフレーバーがやや強めで、熟したプラムなどの香りもし、 もしかしたらニューワールドかと思いました。 グラスを回すと熟したプラムの香りはさらに強まり、ブルーベリーなどのジャムのような香りもあり イタリアよりもニューワールドとかなと思いました。 さて、口に含んでみると、思ったよりフルーツフレーバーは強くなく、 酸とタンニンが、適度に感じられます。しかも寒い中歩いて持ってきたので、おそらくワインは飲みごろの17度程度だったのではないかと思いますが、 このおかげで酸やタンニンが感じられたのかと思い、少し手で暖めてみました。 再びテイスティングしてみると、やはり酸とタンニンを感じます。しかもそれは、上品でキレイです。 これでニューワールドからオールドワールド、それもスペイン、イタリア、南仏あたりではないかと想像します。 そこでオールドワールドと考え直して再度テイスティングしてみます。 確かに濃厚なワインですが、ジャムっぽさは強くなく、酸とタンニンは上品できれいです。 味わいや香りの奥のほうにはミントのような風味も。 これはボルドーか!?と思うようになりました。 ぶどう品種は、テイスティングしたイメージでメルロとは思えないものの書き出したキーワードはメルロに繋がる言葉ばかり。 テイスティングで、他にこれ!と言える品種が思い浮かばなかったこともあり・・・ 私の出した答えは、オールドワールド、フランス、ボルドー、メルロー主体のワイン、 ただし、サンテミリオンやポムロールではないと思います。 ヴィンテージは、この色調の濃さや果実の凝縮感から2006年。 味わい的には、2500円~3000円くらいのワインだが おそらく安くて美味しいものを見つけたのだろうとふんで、1800円くらいのワイン。 ちなみに吉岡の答えは、イタリア、シチリア島のネロ・ダーヴォラでした。 なるほど、それもあり得るなぁと思いましたが、それだともう少し丸みのある味わいではないかとも思います。 では答えは・・・・ フランス、ボルドースペリュール2006、「シャトー・ボレール」 ぶどう品種は、メルロ39%、プティ・ヴェルド37%、カベルネ・ソーヴィニョン24% メーカー希望価格2500円 なるほど、プティ・ヴェルドが多いからこんなに色が濃いのですね! プティ・ヴェルドのブレンド比率は全く頭に入れていませんでした。 そこらへんまで、思い浮かべば、さらにレベルアップですね! ←今の私のレベルでは上出来でした^^ ジャパン・ワイン・チャレンジ2008銅賞ワイン・アドヴォケイト得点 88 シャトー・ボレール 2006 これが、そのワインです。 これ、クリックしてみると一番上にはラベル汚れのため、924円で売られている店がありますね!!味わい的には「買い!!」ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.01.31 11:11:47
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