イタリアでモロッコごはん

ふと目覚めたら、もう夜中の１２時を過ぎていて
窓を見ると月明かりに照らされて揺れる木の陰が。


鎧戸も閉めずにビンバを寝かしつけているうちに
一緒に眠りこけてしまったようだ。


眼鏡もつけっ放し。


きちんと寝る仕度をしてもう一度夢の中へ...。


鎧戸を閉めようと窓を開けたら
暗闇の中を猫が歩いていた。

首輪のあたりで何か光るものが見える。


「探知機でも付いているのかな？」

んなワケないか...。
寝ぼけ眼で周りを見渡すと

同じような光があちこちに見える。


な...何が起こっているんですか？？


光はボゥッと移動したりしている。


右を見ても左を見ても
草むらの中に無数の光が...。








ホタルだ！！






こんなに沢山のホタルが
裏庭の草むらの中にいるなんて....。





夜は鎧戸を閉めたらそれまでで
窓の外なんて眺めたことなかったので
全く知らなかった....。




毎年この時期になると雑草がグングン成長してしまって
草刈りおじさんが電動草刈機持参で各家をまわっている。




今年もそろそろオジサンを呼ぼうかと思っていたけれど
こんなにホタルが生息しているなら立ち入り禁止だわ。




この日から
近隣の家庭の明かりが消える真夜中に
おもむろに窓を開けて
天然のイルミネーションを眺めるのが日課となった。




無数に飛び交う蛍光黄緑色の
ホタルのボゥッとした明かりを見ていると
ココロの底から癒される。




いつまで繰り広げられるのか解からないけれど
この真夜中のショーが終焉を迎えるまで
草刈はお預けで楽しませてもらおう。