|
|
|
2008/06/12
カテゴリ：イタリア生活
そういえば、キッチンを購入した。
ひとつテストを終えると 全神経を集中していた緊張が一気に解けて疲れ果て 数日前の出来事も、まるで昔のことのように感じる。 ６月中に他に３つ、 ７月前半に２つもテストを受ける予定だけど この疲労困憊っぷりでは先行きが不安になってきた。 こんなワケで、まるで昔からあったかのように 整然と片付いた我が家の新品システムキッチン、 ここまでたどり着くまでには大変だった（←私以外の人達が...)。 以前のキッチンは、推定２０年前の 流し部分が白くてレトロな、前住人が残していったもの。 ４、５年前から買い替えようと言っていたのだけれど 大学入学やらビンバ誕生やら 大忙しでそれどころではなかった。 よく散歩に行っていたＩＫＥＡでは 何度もいろんなキッチンを吟味して、 なでなで触ってみるのだけれど どうも品質とサービスと値段が折り合わず 水まわりの大きな買い物だし踏ん切りがつかずにいた。 しかも購入するにあたっては ガス台の真上にある壁にガッシリ備え付けてある 屋根のような巨大なレンジフードを取り去らなければならない。 そしてキレイに壁をペンキ塗りしてからでないと とても新しいシステムキッチンなど設置できない。 その労働を想像しただけでも頭痛がしてくる...。 ある日友人とＭルンガ（家具屋）へ 視察がてら見積もりしてもらいに行った。 ら、うちのキッチンにピッタリサイズのがあったけれど 搬入と組み立て代を総計すると、結構な値段になった。 プラス搬入前の一通りの労働費も頭に入れると さらに結構な値段になった。 ...保留。 ある日友人と初海に行く車の中で 新聞を読んでいたらキッチンの広告が。 ガス台＋オーブン＋冷蔵庫込みで破格！！だ。 さっそく翌日見に行くと、広告の品は ちょっとサイズが大きくて、規格の変更ができないとのことでボツ。 ただ他のモデルで一目で気に入ったのがあった。 色もデザインも至ってシンプルで見ていて疲れない。 即購入決定～！ Ｍルンガの見積もりと比べると 恐ろしく安いので規格品のオーブンではなく ファン付きのオーブンにレベルアップしてもらう。 冷蔵庫はいらないのに付いてきてしまう。 ま、いっか。 古いキッチンを整理していたら あることに気がついた。 私の目の高さのところに 水道のメーターが壁から飛び出して付いている...。 古いキッチンの扉の影に隠れていたので忘れていたけれど こんなところに飛び出されていては 背の高い新しいキッチン、設置できないじゃん。 てなわけで、１５日後に約束の搬入日までに レンジフード切り取り壁職人と 水道のメーターの位置交換のため水道屋を呼んで 全てが終わった後に壁塗り...しなければならない。 夫は全ての人脈を屈指して 急遽、壁職人と水道屋を同時に呼び寄せた。 本当に朝っぱらから男が４～５人やってきた。 （イタリアでは、こんなにスムーズに事が運ぶのは奇跡に近い） 私は実習と授業があったので退散。 昼に帰ってきたら水道のメーターは下に設置されていて レンジフードはキレイに取り外されていたけれど キッチン裏部分に付いていたタイルが全て落ちていた！！ お手伝い中のモロッコ人Ｎちゃんが 床に山になっているタイルをちり取りでかき集めている。 このタイルはできれば残しておきたかったのだけど 「作業中に落ちてしまった」らしい...。 壁の中に埋まっていたガス管も 古くなって消耗していて危険な状態だったとのこと。 この度、調度良く交換となった。 その後私はまた授業に戻って 後で夫に話しを聞くと タイル崩壊後の壁修復のための 壁用セメントを買いに何度も往復したらしい。 終いには２００キロ分も購入したらしい...。 キッチンはこの後新品搬入まで水道使用不可能となり 配水管も取ってしまったので 皿洗いも、パスタの茹で湯を捨てるのも 全てバスルームでの作業となってしまった。 ガス管は繋げたので料理はできた。 火と水の使える当たり前の生活に感謝した瞬間。 次、壁塗り！ 壁職人が下地を作っていった壁が乾かない。 ４日程待って、やっと乾いてきて 夜中に壁塗りを始める。 私は勉強、夫は仕事があるので 時間が取れるのは夕食後だけだ。 モロッコ人お手伝い勢２人も加わって ２人が壁塗り、２人が床掃除をして なんとか２日間で２度塗り作業が終わった。 夜中にみんなでお疲れスイカに齧り付く。 （スイカ男、今年も既に活動開始中） なんとか搬入前日にこの作業を終えて 無事新しいキッチンが設置された。 フ～～ッ。 夫は夏休みでもないのに 昼は仕事、夜は家仕事を休みなくして 気づいたら９キロも痩せてしまったそうだ。 お気楽栄養士の夫は栄養士いらず（笑いごとじゃない）。 これから沢山美味しいもの作って ガッツリ食べてもらわないと。 ご協力いただいた皆様 本当にありがとうございました。 冷蔵庫が二つあって窮屈だけれど 古いけど元気な冷蔵庫はこの夏モロッコに渡るらしい。 車で里帰りするお友達に託されて...。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
[イタリア生活] カテゴリの最新記事
|
|
