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2005年03月10日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
最近、会社のFAXに迷惑なFAXが届く・・・。

送信先は、私が長年携わってきた業界に、見切りを付ける原因となった、
ピンハネと、不法な扱いが酷すぎる、某業界の天下りの受け皿のような、
独占的な元請け会社である!

迷惑なFAXとは、関係の無い訃報情報などの事である!

例えば、○○支店の××部長の、祖父▲▲▲さん89才が、療養の甲斐無く
死去されました。葬儀は、■■■の・・・と言った具合である。

本人にとっては、大切なご家族であることは承知であるが、私の怒っている
理由は別のところにある!

私の携わっていた業界は、どこの会社にも、天下りの退職者が会社の役職に
ついているのが当たり前で、そう言う人がいないと仕事も回ってこないのが
常識である!

しかし、実際に工事に従事する人間には、殆ど天下りの人はいない!

殆どが一般採用された人か、私のように家業を継いだ二代目、三代目の若者
である。

そして、実際に危険と隣り合わせで、命がけで働いている現場の人間には、
驚くほど低賃金で、過酷で不規則な労働環境が待ている!

時には、三日間昼夜不眠不休での労働なんて事も、珍しくなかった!

私は、四日目の深夜に帰社途中居眠りで、ガードレールに突っ込み、当時就職先
だった会社のトラックを廃車にした経験がある・・・。

しかし、こんな事故を起こせば非常に冷たい仕打ちが、社内で持ち受けている!
それが現状である!

現場の人間は常に、消耗品扱いが常である!

知らない誰かの起こした事故までも、責任を負わされ、タダでさえ作業時間が
欲しいところに、無駄なミーティングに消費され、現場の作業時間が詰められて
いく・・・。

そして、さらに一段とくだらない規則を追加して、現場の指揮を欠くような
ような結果を招く!!!

まさに、悪循環なイジメである!


イジメと言えば、私のような下請け会社の息子だったり、天下りを逃れた現職
社員の息子などは、イジメの度合いが大きいことも珍しくない!

私も、下請け会社の息子として、半分修行のような形で縁故採用されたので、
扱いは他の社員より明らかに酷かった。

そして、私が今でも忘れることの出来ないのが、M君の自殺である!

彼は、現職社員の息子として、天下りの工事会社に入社した。
当然、20才そこそこの彼は、現場の一作業員として現場で経験を積み、その優秀
さから、すぐに現場の管理者としての資格を持つことになるが、これが後に、彼の
命取りとなることに・・・。

現場は、いつも慢性な人手不足である!
正確には、人は余るほどいるのであるが、働く人間が少ないのだ!

現場で働く人間よりも、高給取りの役職の天下り社員の数の方が多いのである!
誰にでも一日は24時間しかない!

しかし、同じ時間帯に遠く離れた二つの現場を同時に監督するような命令を
M君はいつも押しつけられていた!

当然、どちらかしか監督など出来るはずがない!
よく、携帯で不在の現場とやりとりしていた事もあった。

そんな時に限って、監督していない方の現場で、事故は起きる・・・。

当然、責任は管理者のM君本人に押しつけられる・・・。
会社の誰も弁護などしないのが、現実である!

苦楽をともにした現場の仲間でさえ、そう言うときは冷たいものである!

そんな、心の痛みを私は解っていても、私には笑って冗談を言って励まして
やることぐらいしかできなかった・・・。

彼とは、1年ほど一緒に仕事をして、それからも、時々現場で顔を合わせる
こともあったが、その度に、いつもニコニコと朗らかな青年であった!

私とは、10才近く年が離れていたので、弟のような存在だった。
会うたびに、現場の長としての風格が出て来たことに人事ながら嬉しくも思った
ものであった。

しばらくして、違う現場で彼の同期の同僚の、O君と仕事をすることになった。
彼も、私と現場で苦楽をともにした一人である。

そんな彼の口から、M君が他界したことを聞かされたとき、深い谷底のに突き
落とされたような気がした。

死んだ理由は、ハッキリ言わず「病気だったらしいです!」と、言葉を濁した。

彼が、ノイローゼで自殺したことは、別の人から後日知った。
O君が言葉を濁したのは、親人への思いやりだったかも知れない!

私は、彼が死んだことを1年間も知らなかった・・・。

私の会社のFAXには、いつも知らない上役の関係ない人の訃報が届くが、
本当に知りたい、仲間の訃報は届かない・・・。

そんな、訃報は届いて欲しくないが、うやむやに葬り去ってはいけない事である!


なぜ、現場の人間がいつも苦しまなければいけないのか?

なぜ、一番危険な仕事をしている人達が、もっと尊重されないのか?

なぜ? なぜ? なぜ????

私は、そんな人生で自分の一生を終えたくない!

そして、そんな底辺の人間にこそ、大きなチャンスが恵まれるような、
大きな仕事に残りの人生を費やしたい!



私は、物心ついたときから、人を助ける大きな仕事をして、世界中を探検
するような仕事をしたいと思っていた!


しかし、現実は電気屋の長男として、家業を継ぎ、やさしい嫁さんももらい、
3人の子供にも恵まれて、私の夢は封印された!



人の喜ぶ安全な工事をして、多くの人の保安に携わることで、自分を納得
させてきた!

しかし、工事の金額を値切られて、金額に見合う工事をしろ!と強要されたとき
私は、父親が私のために残してくれたレールから降りる決心をした!


そして、私は、今凄く充実した気分で仕事をしている!

やりたい仕事を、やりたい仲間と出来ている!

一人でも、多くの弱者を救いたい!

そんな思いで満ちあふれてた生活が出来ることに感謝、感謝!





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最終更新日  2005年03月11日 10時42分56秒
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