イコライザアンプの回路
イコライザアンプの設計に入ります。新日本無線のNJM5532を使った回路で、RIAA定数は新日本無線の応用回路例集に示されているものとしました。(1M,100K,0.003μ,750Pの組み合わせ)NJM5532は2回路分のオペアンプが入っていますので、IC1個で済んでしまいます。電源の電圧はオペアンプの供給電圧としては一般的な±15Vとしますが、微小電圧の増幅回路であるため、電源のリップルは極力抑える必要があり、安定化電源としました。ここに使われる回路についてもIC(シリーズレギュレータ)が市販されていますので、+電源用(7815)、-電源用(7915)で各1個ずつ使用します。このICは、電子回路の電源として一般的なものであり、無調整で所定の電圧が得られます。既に製作したパワーアンプに供給する信号を100mVとすると、MC型のカートリッジの出力は0.5mVほど(MM型は5mV位)ですので、200倍ほど増幅させなければなりません。周波数が低い領域では、さらに10倍になります。RIAAカーブは充分なNFBがかけられていることにより、偏差の少ない周波数特性が得られますが、この回路をディスクリート(トランジスタ2段増幅の場合)で組むと、NFB量が足りなくなることがあり、RIAAネットワーク定数(低域側)をいじる(補正)必要性がでてきます。この点オペアンプは、裸ゲインが非常に大きい(100dB)ので、設計通りの周波数特性が得られます。....(^^;)たぶん?電源トランスや電源フィルタコンデンサ、整流用のダイオードはパワーアンプの時より、一回り容量が少ないものが使われています。それから、このイコライザアンプはMM型カートリッジにも対応するようアンプのゲインと入力抵抗をジャンパで切り替えられるようにしてあります。(J1~J4)次は写真を載せます。