エレクトロボイスの405-8Hのエンクロージャ(その2)
先日紹介した405-8H用のエンクロージャのバスレフダクトのチューニングをしてみました。フォステクスの12cm用エンクロージャーですが、同メーカFE-127Eあたりを想定して作られているようです。エンクロージャの型番:E122BFE-127EのFs(スピーカの最低共振周波数)は70Hzとなっており、そして、このエンクロージャーのfd(バスレフダクトの共振周波数)も70Hzに設定されています。通常、fsとfdは、同じくらいに設定するのがバランスが取れるのでしょう。試しに、エンクロージャー設計支援ソフト[sped](フリーソフト)で、シミュレーションしてみましたが、やはりfsとfdが同じ値にした時が最も低域をフラットに伸ばすことができます。そして、現在、取り付けてある405-8Hのfsは63Hzですので、バスレフダクトをチューニングすれば、もう少し低域特性を改善できそうだと考えました。エンクロージャのバスレフダクトの内径が49~50mmで作られていますので、この寸法に合ったダクト(パイプ)をホームセンターに探しに行きました。そこで、外形48mmの塩ビパイプを購入しました。でも、長さ2m売りなので、殆ど余ってしまいますねぇ~仮に、バスレフスピーカに使ったとすると何台分作れるんだろうか?(笑)この塩ビパイプで、気を付ける点として、肉厚が薄いですので、共鳴しやすいです。布テープを巻きつけ共鳴しにくいよう処理を施します。実際に音を聴きながらチューニングしましたが、あと+20mmといったところでしょうか?驚いたことに、ダクトを延長すると、効果は低音だけではなく、中高音にも現れ音がスッキリとしてきます。オシレータで確認すると今までのダクト寸法だと60Hz~70Hzのあたりで、ザワザワした音も出てきており、これが中高音を濁らしている原因だと解りました。ダクトを延長するとこの音は消えます。これは405-8Hの特性からくるものなのかもしれません。今回の改造で、JAZZだけではなく、クラッシックも結構いける音になったと感じています。^^