トラ技、MUSESを使ったオーディオ・アンプの記事
今月のトラ技に、オペアンプにしてはとても高い新日本無線製のMUSESシリーズオペアンプの製作記事が載っていました。1つ目の記事はヘッドホンアンプの製作、2つ目は7Wのパワーアンプの製作記事です。電圧増幅にMUSESを使用し、電力段にトランジスタ(コンプリ)のエミッタフォロアのオーソドックスな回路構成です。記事を読むと選定したトランジスタ「2SA1209と2SC2911」は極めて透明度の高い音がするとのこと!トラ技にしては、珍しく素子の音について語っています。(^^)回路の特徴として、2SA1209と2SC2911を1CHに2個ずつ使い、一見ダーリントン接続のように見えますが、前段はパワートランジスタのバイアスをかけるダイオードとしての役割です。バイアス調整用のボリュームもありませんし、パワー段のエミッタ抵抗がありません!同じトランジスタにすることで、バイアスを安定化させているようです。少々乱暴な気がしましたが、トランジスタ同士熱結合すれば、熱暴走することは、まず無いとのことです。周波数特性や歪み特性が載っていますが、周波数特性は10~1MHz/-5dBと広帯域ですし、歪みも0.001%近辺で、電気特性は抜群ですね!(ヘッドホンアンプ)