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テーマ:スノーボード(6003)
カテゴリ:バックカントリー
天気、雨土砂降り・・・。えー。
朝食に向かう途中の通路で見た外の光景は絶望的なものでした。近藤さんも「どうするかな~・・・」と困り顔でした。ところが、朝食が終わったあと通同じ通路を通ると、なんと雪に。神様ありがとうと本気で思ってしまいました。 今日のルートは五竜からスタート。残念ながら、地図を八方までしか持っていなかったため、ルートはよく分かりませんでした。(GPSほしい)いきなり五竜のリフトを乗り間違えるというハプニングはありましたが、前日のつかれが残っているはずのみんなの勇気ある(笑)挙手により、予定より少し下からハイクアップ開始。 最悪の雨は、一転して期待十分の雪に変わり、上に行くほど積雪が増えて深いパウダーに変わっていきました。30センチぐらいはあったかな?スタート地点まで登り切り滑りモードの準備開始。下に見えるのはツリー。昨日から降り積もった雪は表面はいい感じだったが、近藤さんの説明にもあったとおり、ちょっと弱め。できるだけ縦目に滑るように、お互いのトラックをクロスさせないように、尾根の端は雪崩やすいなど説明を受けスタート。近藤さんが雪崩の危険がないかなど様子をみながら先行した。みんなおそるおそるついて行くが、雪はなかなかいい。ツリーランでスピードが出せないのがちょっと残念だが、この日借りた2007版バートンのフィッシュ156は小回りがきき、テールはうまくしずみ、ノーズはうまく浮き調子がいい。サーフィンの感覚といっていたが少し納得。サーフィンの経験がないのが少し残念だが・・・。2班に分かれ小刻みに集合しながら進む。途中、近藤さんが「谷で止まってちゃだめだ」と声をかけていたことからもわかかるように、明らかに30センチほど下の層が弱い。ちょっとボードを横にするだけでずるずるとその下の雪が小さく滑り落ちていく。 こんな調子でしばらくツリーランを楽しみながら降りていくと、近藤さんが谷の前で急にストップ。様子を見に谷の方へ近づいていったが戻ってきた。ちょっと上のほうに待機していた僕の所からは尾根がそこで終わっているぐらいしか様子が分からない。しかし、近藤さんの顔はいつも以上に真剣だった。少し登り返したところで、近藤さんはなにやらバックパックから袋を取り出して、作業を開始。一つ大きな袋を作ると、それに小さな袋から取り出したロープをつなぎ、雪の中に深く埋め込んだ。そして、小さなロープのはいった袋のほうを谷の向こう岸に投げると自分もむこうにわたり、ロープを近くの木に繋ぎ止めた。ちょっとはなれた所から見ていたぼくは、その谷の底に穴でもあいているのかと思っていた。しかし、呼ばれていってみると、特に穴もない。近藤さんにいわれるまま、近藤さんのトラックにそってロープを手のひらに通しながらむこうへ滑っていった。特に何もなかったが、先頭だったぼくはみんなが集合できるようにもう少し先までトラックを伸ばすために進んだ。振り返ってみるとすでに3,4人谷を渡っていた。そして、その向こうに見えたのは大きな穴。ロープにつたって滑っていた5メートルほど下の谷底が大きく口を開けていたのだった。知らずに滑ってよかったと思った。 みんな無事に?通り抜け、さらに少し滑っていくと無線で近藤さんと水野さんが二手に分かれてこっちの方が行けるとかなんとか・・・怪しい雰囲気。近藤さんの方へ行くことになり、ちょっと高いところまで登ってみるとそこは砂防ダムの端。無線では谷の向こうへ渡るといっていたが・・・。しばし待機。近藤さんが沢のすぐ横を上へ下へルートを探している姿が見える。しかし、上から見る限り滑って渡れそうなところはない。すると、下の方にいた近藤さんが沢の上流に向かって坪脚で登っていく。しかも決心したような感じだ。その先にあるのは砂防ダム。まさかと思って眺めていると、近藤さんが砂防ダムの一段下のコンクリートの上に現れた。水深10~20センチの所をブーツのままわたり、向かいの急斜面に登るためのステップをつけ始めた。どうやら渡るらしい。不安と好奇心が入り交じってなんとも言えない気分だったが、とにかく指示された砂防ダムの付近まで進んだ。そこには一見降りれそうにもなく、川まで2メートルほど落差があった。しかし、近藤さんは下から呼ぶ。「木に捕まって。ゆっくり、ステップに脚をかけて。」太さ5センチほどのさほど頑丈とも思えない木の枝につかまって、声のする方にゆっくりお尻から降りていく。もちろん下は見えない。言われるとおり脚を進めると、確かにステップがある。2段。3段と降りたところでやっと下に近藤さんの姿が見える。その下には流れる水。残り50センチほどのところでジャンプして降りた。ボードを受け取り、コンクリートより少し内側の大きな石が転がる川の中を滑らないように気をつけながら向こう岸に渡っていった。岸にはステップのついた急な斜面があった。ステップがなかったらたぶん登れないだろう。ボードを片手にもち、ゆっくりステップに足をかけて登ってゆく。ボードが重い。後に続く、女の子達はちゃんと登れるのだろうかと、ちょっと心配になる。約10メートルの斜面を登り切り振り返ると、後の人達もぞくぞくと降り、そして登ってくるのが見えた。バックカントリーを始めて、最大のハプニングであり最高のアドベンチャーだった。 2日間の旅はこれで終わり。ゲレンデとは違う山の大きさを感じさせてくれた白馬にはまた、バックカントリーに来たいと思う。また、ぎりぎりでの参加にもかかわらず、あたたかく迎えてくれたオッシュマンズの皆さんには本当に感謝・感謝です。1日目爆睡してしまったため、あまり話ができなかったのが大きな後悔ですが、またいつか山で会えることを楽しみにしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.04.09 23:08:11
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