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テーマ:山登りは楽しい(12255)
カテゴリ:登山
天気が気になっていましたが、富士山登頂経験のある「名古屋が晴れてるから大丈夫」という訳の分からない言葉に背中を押されて、行ってきました。土砂降りなら帰ってこようとかなり弱気ででかけましたが、五合目に到着すると晴れ間が見えてきている!信じられないと思いながら準備し0時スタート。
ところが6合目にきていきなりトラブル。D君(オレンジウェア)の靴裏がはがれているのを発見。仕方がないのでガムテープで応急処置をして再出発した。久しぶりに履いた靴だったようだがどうもソールのゴムがぼろぼろになっていて、結局両足ともソールがはがれてしまった。途中紐を拾ったり、山小屋の親切なおやじさんにビニール紐をもらったりとかなり強引な補修をしつつ最後までこの靴で登りきったD君の執念はすごい。 7合目付近から段々、登りがきつくなってきた。7合目の山小屋巡り本当にいつ終わるのかと思いながら岩を登っていった。僕が持って行ったヘッドライトが小さくて足下を確認するのに少々苦労した。でも、まだまだ元気。 空を見上げると、満天の星。ちょっと感動しながら、背中を押してくれた先輩と、自分たちの運の良さに感謝した。 8合目にたどり着いた頃にはかなり足に疲労がたまってきていた。D君は靴の影響か、ペースがかなり遅くなってきていた。頭が痛いという、ちょっと高山病かもしれない。 8合目も中盤にはいると、だんだん空が明るくなってきた。とっくに雲の上に出ていたことに今更気づいた。 8合目の山小屋前ではイスが空いていればとにかく休憩という感じで小刻みにすすむ。すでに3250メートルを超していた。朝焼けがすすみ、きれいなグラデーションが空にかかってきた。 D君の疲労はかなりたっまてきていて、かなりつらそう。もう、顔もあがらないようだ。ご来光のためにできるだけ高度を稼ぎたいところだが、ちょっと無理そう。本八合のちょっと下のクランクで腰を下ろして、ご来光を待つことにした。ますます空が明るくなってきた。厚い雲の海からのご来光になりそうだ。 そして5:30頃、待望のご来光です。本当に来てよかったと思えた瞬間です。 休憩もとりさて頂上までもう一息と進んだが、ご来光を見て気がゆるんだのか途中で眠気が襲いかかり、二人とも道ばたで爆睡してしまった。徹夜というのは意外と体にくるものだ。 たぶん1時間ほど寝たと思うが、再出発。もう少し、もう少しと言い聞かせながら登る。頂上があと少しの所まで見えてきた。 そして8:00頃登頂! 山頂の売店前には噂通り、外人がいっぱい。D君はグロッキー状態でダウン。その間に、お腹をすかせていた僕は売店でみそラーメンを食べた。うまい!やはり山頂のラーメンは特別だった。さらに、子供へのお土産のキーホルダーを購入。ちょっと高いけど日付をいれてくれた。5歳の息子は大喜びしてくれた。子供はかわいいね。 D君が起きた。先輩に頼まれたお守りとお札を返還し、新しいものを購入するのにさらに富士宮口まで回らなければならない。しかし、D君の状態がよくない。先輩からお守りを預かって来ているD君に「行けるか」と聞くと「 行きます」と気合いの入った返事が返ってきた。でも。顔はグロッキーなままだ。ちょっと心配だが出発。 ずっと登ってきただけに、平坦なルートは本当に楽だった。火口を1/3ほど回った所に富士宮口が見えてきた。 早速神社にてお札を返納し、さらに新しい大きな札を買った。D君はなにやら感慨にふけっていた。どうも、これがD君の心の支えになっていたらしい。僕も、自宅用のお札とかみさんのお守りを買った。 ちょっと復活ぎみなD君をみて、そのままお鉢めぐりへ行くことを提案。しぶしぶ受けたD君と二人で観測所へ向かった。 ここが本当の日本の頂上だ。偶然ヤマケイの撮影をやっていて、その場にいた人達と集合写真を撮ることになった。来年の 富士山の特集号に載るらしい。 火口を右手に見ながらさらに歩いて一週した。 売店のまえで1時間ほど眠って13:00下山することにした。 D君は途中、頭痛薬を飲んで30分ほど休むと、完全復活。どうやら、頭痛で腹も気持ち悪くなってようだ。足取りの軽くなったD君にくらべて、僕は膝がガクガクでうまく下ることができなくなってきていた。立場が逆転しD君に励まされながらゆっくり降りてきた。最後の6~5合目までの道のりが本当に長く感じたが、無事下山。 本当に大変な一日でしたが、貴重な体験ができてよかったです。 さー風呂入って帰るぞー! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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