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2007.04.01
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カテゴリ:バックカントリー
DSC04064.JPG
かぐら、ビバーク講習へ行ってきました。
あいにく、天気予報は良くなく上空を低気圧が通過すると行った不安定な状況でした。
今回のガイドはAG沼野さん(黄色)。水上を拠点に活動しているローカルなガイドさんです。
第5リフト終点までリフトであがり、そこからハイクアップスタート。
今回はビバークを前提にしているので装備の重いこと。
40リッターのバックパックが満タンです。
以下、装備をリストアップしてみました。
<バックパックの中身>
シュラフ、エアマット、ツェルト、テントシューズ、ミッドレイヤー(上下)、ハイドレーション(500ccドリンク入)、テルモス(350cc)、水(1500cc共同装備)、食材(共同装備)、コッヘル、先割れスプーン、バーナーヘッド、カートリッジ(ハイパワー)、ショベル、ゾンデ、ストック、タオル、予備靴下、予備インナー、予備ゴーグル、救急パック、ツールセット
約12キロぐらいか・・・
さすがに、初体験な重さに、リフトの乗り降りも一苦労。
登りも、疲れないように牛歩戦術。
これをどうやって軽くしていくかが今後の課題です。
DSC04066.JPG
これが、今回の雪洞のベースとなる雪庇です。
場所は、かぐらのにせピークの右手におりたコルのあたりです。
風の少なそうな斜面の雪庇を選んで早速作業開始です。
DSC04069.JPG
まずは、崩れそうな出っ張った部分を削りす。
DSC04071.JPG
次に、掘る範囲を決めます。
ゾンデをつかって、雪の深さ雪庇の奥行きをチェック。
崩れ落ちないように天井部分を厚く残して、雪庇上部から2メートルぐらいの所を天井に決めます。
更に、横幅を3人が余裕で入る巾を見込んで4メートルほどに。
奥行きは、人が寝られるように2メートル掘ることになりました。
DSC04074.JPG
掘り出しスタート。
とにかく、どんどん掘ります。
表面に近い部分は比較的柔らかくて掘りやすい。
DSC04075.JPG
僕らが一生懸命掘っている間に、ガイドの沼野さんはスノーソーをつかってブロックの切り出しを進めていました。
スノーソーは木も切れるタイプがおすすめだそうです。
本気ビバークの時に木をきって薪を作れて便利らしいです。
シラビソの木が生木でもよく燃えるらしい。
DSC04077.JPG

だいぶ深くなってきました。
雪がかなり堅くなってきて、ショベルが刺さりにくくなっていきます。
体力もかなり消耗。
この時点で1時間ぐらいかかっています。
DSC04083.JPG
奥行き2メートル到達!
天井を水滴が垂れないようになめらかに仕上げて、入り口をブロックで塞いでいきます。
DSC04085.JPG
内部から、目地を詰めて風雨が入ってこないようにします。
DSC04086.JPG
中央部分を入り口として残してほぼ完成。
ブロック部分がちょっとでっぱったのでボードを屋根のかわりにして、最後に入り口にシートをかけます。
DSC04093.JPG
なかから見るとこんな感じ。
思った以上に暖かい感じです。
DSC04095.JPG
完成!
DSC04105.JPG
夕食を作る沼野さん。
メニューは豚肉とキャベツのみそ煮込みラーメン。
暖まります。
MSRのバーナーとクッカーがかっこいい。
テフロンは便利そうでした。
DSC04113.JPG
沼野さんが持ってきた焼酎をいただいていい感じにできあがっています。
外は風が出てきましたが、この中は暖かく、安心感がありました。
DSC04115.JPG
ミッドレイヤー上下を着込み、バックパックを枕にし、凍らないようにぬれたグローブやブーツをシュラフの中につっこんで就寝。
夜半から雨になり、夜中にピチョン、ピチョンという音で目を覚まし、耳が冷たくて目を覚ましとさすがに爆睡はできなかったけど、予想以上に快適でした。
しかし、「雪になったら最高だね」という夜の話題もむなしく朝も雨。
朝食をいただいて、早々と撤退しました。
雨をすった雪はブレーキがかかるくらい滑りにくく、背中のバックパックも重く滑りは最悪でしたが、ビバーク講習の天候としては最適?でした。
でも、次回は朝一無人山頂パウダーを堪能したい!






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Last updated  2007.04.01 10:56:17
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