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テーマ:バックカントリー(132)
カテゴリ:バックカントリー
かぐらBCレポです。
先週末、AG&オッシュマンズのBCツアーに参加してきました。 一昨年の白馬のBCツアー依頼オッシュマンズの方々とはなにかとご縁があります。 今回は、和田小屋にて1泊2日ツアーでした。 昨年も、和田小屋に泊まりましたが、相変わらずご飯のおいしいいい山小屋です。 さて、肝心なツアーですが、かぐらは3日前ぐらいから雪が降り続いていて、雪は最高の状態!と思いきや、なんと降りすぎて大変なことに。 1日目はリフトで頂上まで行って、お決まりのスタート地点から第5リフトを目指したのですが、スタートが遅れ、12時から登りはじめたにもかかわらず、第5リフトに到着する前に先行の踏み跡が途切れ、ラッセル開始。 しかし、雪は深くももラッセルとなり、スノーシューではつらいので、スキー部隊にラッセルをお願いしなければなりませんでした。や、本当に今回のツアーではスキー部隊のラッセルに助けられました。感謝、感謝です。 それにしてもすごい雪です。パウダーです。 何とか、かんとか第5リフトに到着し、しばし休憩。 この合間に、近藤さんがピットを掘り雪崩のチェック。 いつも、いつの間にかチェックを終えてしまうので、今日は絶対に見学すると思って近藤さんの様子を伺っていた甲斐がありました。 正直、知識も経験も乏しいのでいろいろ質問させてもらい、雪の断面を触らせてもらい、結晶を観察させてもらいました。 結果は雪崩やすい状態。 30センチほどの新雪の下に、さらに30センチほどの若干圧密度がかかった層があり、その下に弱層がありました。 雪崩に注意しながら滑らなければなりません。 しかし、いい雪を目の前に、心は躍ります。 今回はこれ以上のハイクアップはせず、第5リフト横から、田代側へ滑り込むことになりました。 空に晴れ間が見えてきて、いい景色です。 一人ずつドロップ! 滑り出しの急斜面はなだれやすく、緊張感が走ります。 しかし、その下のパウダーは最高の浮遊感を味あわせてくれました。 ところが、その先のメローな斜面では、まったく板が滑りません。 何とか先行のトラックをたどりながら行くと、途中に何人か、ルートを外れて埋もれていました。これは外れれないなと緊張しながら何とか先頭集団に合流。 そして、ゲレンデに戻ることができました。 しかし、まだみんな不完全燃焼。 リフトの時間もあるので、ゲレンデ脇のツリーランを決行。 これが以外に曲者で、何度も転倒、パウダー埋没を味わうことに。 後で考えると、ここで今回は調子を狂わせてしまったような。 1日目終了。 和田小屋でなかなか届かない荷物を待ちながらおいしい食事とお酒をいただきました。 2日目 吹き・・・外はホワイトアウト状態。 ファーストトラックのサービス待ち・・・・リフト動かず。 昨晩からさらに30センチほど降り積もり、ゲレンデでさえ正常に稼動しない状態です。 待てど暮らせど、リフトは動かず、痺れをきらせた誰かが、無人のゲレンデをハイクアップし始めると、亡霊のように次から次へとその後に続き何人も登って行きました。 もちろん自分も。 圧雪されていないゲレンデパウダーでも30センチ。 自分の足で稼いだ高度分をみんな奇声を上げながら滑り降りていきます。 試乗で借りたスワローテールのボードはまさにこのためにあるかのように最高のすべりをさせてくれました。 2,3本滑り和田小屋に戻り、ひと休憩。 近藤さんも「ゲレンデ登るか」と外に出たとたん、リフトの営業開始のアナウンスが。 ちょっと神がかりすぎじゃないですか。 と思いながらも、我先にと、リフトまで小走りし、乗りました。 まさにノートラックのゲレンデに次々にみんな飛び出して行きました。 スワローテールのボードは水を得た魚のように、最高のスピードと、最高の浮力と、最高のスプレーを僕にプレゼントしてくれました。 ゲレンデがギタギタになったころ、和田小屋に戻り昼食を済ませると、下山・・・かと思いきや、下部のゲレンデ脇から、ツリーの中に進入。 これまた。腰上ラッセル! どこへ行くんだーと思いながら、どんどん森の中へ。 ここから、僕の悲劇は始まるのでした。 特攻Aチームに志願してしまったのが、そもそもの間違いだったのか、ツリーには不向きな長いスワローが原因なのか、ただただへたくそな自分が悪いのか。 滑り出し直後、左手&バックパック側面折れた木にが激突。怪我はなかったが、ストックはとび、起き上がるのも大変。さらに、後で腕に巻いていたGPSを紛失していたことに気づいた。 気を取り直して、近藤さんの後ろに続いて滑っていると、カーブのところで若干トラックから外れたと思った瞬間、「ズボ!」と。 胸までツリーホールに落下。 何とか、ボードを足からはずし、脱出。 ステップインでよかった。 さらに、近藤さんから「ここは雪崩れる斜面だから一人ずつね」と言われた斜面のトラバースの途中でテールがちょっとながれた瞬間、通過したトラックに大きな穴が・・・。 自分もそこで止まってしまい、脱出にまたも時間がかかってしまった。 もうその後は、緊張と自信喪失でなんだかいい斜面なのにガチガチになってしまい、楽しむ心の余裕がなくなっていました。(もったいない) 最後にAGお決まり?の川渡りで道路にでて終了。 未知のドカ雪に、反省の多い、ツアーでした。 今年のかぐらは手強い~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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