トルコのパザールを歩き倒すぞ
トルコでは、買い物は男の仕事である。べつにイスラム教だから、女性が家に閉じこもっているわけではない。都会の方では大型スーパーなども出来て来て、女性が一人で買い物している姿を見ることができるが、ちょっと中心をはずれると、一週間に一度、市場(パザール)が立つ。そこで人々は、一週間分の野菜や果物、衣料品・・・その他もろもろを買うのだ。トルコで核家族というのは割合的にいって、それほど多くはない。もちろん都会では夫婦と子供だけで住んでたり、という家族は結構見るし、車でいける距離にスーパーがあるので女性が一人で買い物に行っても全然平気だ。しかしトルコでは、大家族がとっても多い。お年寄りはもちろん、親戚同士、同じアパートに住んだりすることもあるし、なにより子供が多い。ちょっと話がずれるし、うろおぼえの知識だけど、トルコは20才以下の国民が40%以上いるという、日本と違って将来の明るい国なのだ。で、そんな未成年達は、だいたい結婚するまで実家で暮らす。実家を出るなんてトルコでは、遠くの街の学校に通ったり、勤務しなくてはならない時、泣く泣くするようなものなのだ。で、なんでそんな話をしたかと言うと、食べ盛りの子供がわんさといるのに、一週間分の買い物をまとめてしなければならない。その量は、膨大だろう・・。そうすると自然、買い物は男の仕事、になるのである。で、パザールは男ばっかり、男くさーい空間なのかというと、そうでもない。女性は女性で、洋服や細々した食料品、家を飾るものなどを見に来ている。ちょっと大きな街のパザールは、ホントに盛況で何でも売っていて、私もちょっと商売したらトルコで暮らせるんじゃないかと思うくらいだ。私はパザールが大好きで、出先でパザールに出食わすと必ず隅々まで覗いてしまう。街によって値段が違うものもあるし、その地方特産のものを売っているので、特に食品には力が入る。しかし、パザールなんてトルコ人には珍しくもなんともない。日本人にとってのダイ○ーとかイ○ーヨーカ○ーみたいなものである。・・だから、最初は街を案内してもらっている時、パザールが見たいのに素通りされて残念だった。日本人である私が「パザールが好きだから見たいのです。」と言うと、トルコ人は一様にびっくりする。確かに、ダイ○ーとかイ○ーヨーカ○ーを異様に見たがる外人がいたら、不思議でしょうがない。私だって、外国からお客さんが来たら、そんな所案内しようとは思わない。そして必ず聞かれる。「パザールの何が面白いの?」外国から訪問した人にとって、名所旧跡は確かに興味のある場所だが、その国の人達の生活を感じられる所を見たいと言う人も、結構いるのではないかと思う。私は外国で、ブランド品には全く関心を示さないが、その国のチーズやパン、スパイスや食器などの種類や値段には、激しく興味をひかれる人間なのだ。だから、パザールなどは楽しくて仕方がない。・・・所帯じみてますか。そうですか。パザールは、街の中に立つ。普通に民家の軒先にテントを張って、朝から夕方までそのままだ。家の人は、さぞや煩いであろうが、慣れてる上に細かいことは気にしないトルコ人気質で、もめ事はない。都会では最近街中から大きな広場へ、パザールの場所を移していることが多くなって来た。風情はないが、それでも雑多な感じは変わらない。 家族でパザールへ。二番目の娘が結婚するので、新居で使う食器などを買いに。(写真左・中央) 思いっきり下着なんかも売っている。髪を見られないようにスカーフを被ってるのに、こんな所でおやじから下着を買うのは平気なのか・・?(写真右)Tシャツとかは、5,000,000トルコリラ、スカートやシャツは、10,000,000トルコリラ、プラスチック製品などは、1,000,000トルコリラくらいから売っている感じだ。(\1=約13,000TL・・・さー計算してみましょー)ただ、衣類はよく見てから買う方がいい。時々、ビニール袋から出して見ると、「これを売るか・・・」というようなモノも、多々あるからだ。パザールの服は、安いので旅行中の間に合わせなどにはいいが、多くを求めるべきではない。洋服は、ちゃんとしたものが欲しい場合は、ちゃんとしたお店に行くと、思わぬ掘り出し物があったりする。今回、セールでセーターを10,000,000TL(\800くらい?)で買ったら、ドルチェ&ガッバーナだったので、びっくりした。セール時期は爆安と聞いてはいたけど、ここまでとは思わなかった。セール前は6000円くらいだったらしい。すわ、バチモンか?!と思ったが、よく考えると信用できる店だったし、品質的には値段に比べて納得できるものだったので、忘れることにした。 パザールの雰囲気。(左)モスクの1階がアーケードになっていて、出店できるようになっている。写真は、はちみつやさん。蜂の巣も積まれてある。(右)パザールは、トルコ人の生活ぶりがよく分かる場所のひとつだと思う。どんなに小さい村でも週に一度は、どこぞから商人が集まって来て、お祭りの夜店の様な通りが出来上がるのだ。ともすれば、時が止まってしまいそうな村の生活にとっては、外からの風の通り道なのかもしれない。にぎやかに買い物をし、そうしてまた一週間、静かに陽気に自分達の生活を過ごすのだ。〈お店紹介〉6/7のレンズ豆のスープの作り方紹介で、ご近所に売ってない、とのお声がありました。ネットで検索して調べてみましたが、赤レンズ豆は以下のWeb Shopで扱っております。ハラルフードhttp://www1.ttcn.ne.jp/~trade-food.cars/halal.htmlショッピング>豆類>1>ダールマスール(←これがレンズ豆のこと・・何語だろう・・) 519\/kg でした。ここでは昨日紹介した、干しイチジクも売ってます。ショッピング>ナッツ・ドライフルーツ>ドライフルーツ類 トルコ産イチジク 200g \366 でした。オーガニックが欲しい方は、楽天市場に結構お手頃価格で売ってるみたいです。トルコ産のは、2.5kg 約3000円 てーのがありましたね・・。140~150ヶ入だって・・。いらないよ・・そんなに・・。