ｄｉｅ　ｋａｔｚｅ

最近暑くなってきたなぁ、と思い始めるとどうしても去年の出来事を思い浮かべる。
そういえば、じわじわと暑くなってきた頃だったなぁなんて。
白い夏向けのカーディガンを着て大学に迎えに行ったなぁなんて。
にゃんこのことを思い出す回数が増えた。

一年前は、にゃんこがいたんだなぁと。
もうずっと遠くのように思える。

携帯につけた鈴の音が耳慣れている。
この鈴も、もうつけて一年になるんだ。
そんな遠くのようには思えないのに。

ずっと昔のようで、ずっと最近のようだ。
そういうものなのかもしれないけど。

それでもやっばりアイスを食べる時にはにゃんこを思い出すし、爪をとがれたせいでぼろぼろになったタオルケットを見てもにゃんこのことを思い出す。
思い出すのは一年のうちで、そういうにゃんこを思い出すものを見ているその時その時であるけれど。

ただ一年のうちでこの時期だけはやけに感傷的になるだけだ。