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vanilla ice no.7

vanilla ice no.7

2008.02.24
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カテゴリ:ヒトリゴト
 この土曜に、県立図書館で第十五回「萩原朔太郎賞」受賞記念講演会『現代詩の新たな

地平をめざして』
と題された伊藤比呂美さんの講演に行ってきました。


tosyo.JPG



 彼女の名前を知ったのは『良いおっぱい悪いおっぱい』。80年代半ばに多くの方に支持された

育児エッセーです。産前産後に読まれて、救われる思いになった方もたくさんいらしたようです。

残念なことに私は出産経験が無いので、参考にしようにも出来なかったわけですが、たくましく真っ

直ぐぶれることの無いことばたちそのままの印象で、08年の県立図書館大研修室に伊藤比呂美

さんはいました。



そのときのお子さんは思春期を向かえ、新たなパートナーとともに受賞作

 『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』 に登場しています。それではエッセーなのかと言う

と、そうではありません。「萩原朔太郎賞」は現代詩を対象とする文学賞です。



でもこの作品、審査で小説か詩かという議論があったそうです。なんかややこしいなぁ、それに、

現代詩だし・・・。と、思うかもしれませんが、詩人の彼女にとって小説は別物だったようです。



 『世阿弥』から『とげ抜き・・・』まで、伊藤さん独特の溌剌とした語り口で詩の歴史を語り、

芥川賞候補にもなった2作の小説を書いた時のことを語り、詩に戻ったときの様子を「水を得た

河童」のようと語り、詩は心の奥のドロドロを行間の中に入れ込めると語り。



「説教節」に共感し、言葉のリズムを意識して出来上がった今回の作品では、夫や子供がいるカリ

フォルニアの自宅と、介護が必要な父母のいる熊本と、生まれ育った巣鴨を行き来する様子が

詠われています。


ロングヘアで、おしゃれな印象を受けるその姿からは想像つかないほどの「苦」を背負いながら、

かつて子育ての女達の不安を救った彼女は、けして絶望で留まらない言葉をリズミカルに紡いで、

介護や思春期の子供たちとの葛藤に疲れ果てている人たちを「説教節」のように救いたいと語って

いました。

伊藤比呂美作品


tosyo_1.gif








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最終更新日  2008.02.24 22:46:23
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