行ってきましたぁ。
平日の昼間なら入れるだろうと、一般公開された「本丸御殿」に行ってきました。闇り御門から闇り通路を通り、一旦大銀杏の前をぐるっと廻って正面玄関から入場。 本丸御殿全体の模型がある部屋では、発掘作業の様子や復元工事の工程などの展示物があり、続いて天井が吹き抜けになって、大きな梁や小屋組みを見上げてみられる大御台所の大空間が登場。2つある囲炉裏の一部は発掘された往時のものを使っているとか。 幾部屋も連なっている大広間では、はるか彼方に見える突き当りの若松之間の滝の障壁画を、ふすまの連なりとともに鑑賞。縁側に出て城下の街を見下ろししばらくたたずみ、振り返って梅之間・櫻之間・桐之間と奥へ連なる部屋を縁側から眺め、狩野派の障壁画で飾られた若松之間へと進みます。そこからさらに、奥に見える本丸御殿でも一番格式の高い昭君之間と2つの部屋の天井や、床の様子を比べながら鑑賞。(館内撮影禁止なので、料金所に置いてあるパンフレットの写真で、雰囲気だけでも・・・^^ゞ)細い廊下を通って昭君之間を別の角度からもう一度拝見しました。天井画や、帳台構と呼ばれる城主専用の出入り口に描かれた、この間の由来となった中国四大美女の一人王昭君の姿が正面から観られます。 廊下を挟んで格子の窓越しから、数奇屋の長六畳の茶室を覗き、折り返して幕末以降、西南戦争でこちらが焼失するまでの時代の展示物を眺め、鶴の板絵が飾られているのを廊下越しにみて、出口へと向かいました。 石垣をまたいでその間に建てられている本丸御殿の、その特徴を実感できる闇り通路の巨大な柱や骨組み、若松之間や昭君之間の障壁画や飾り金具の細工も見事でしたが、大御台所の吹き抜けの大空間も立派なものです。発掘調査や文献などの研究や、建築素材や工法へのこだわり、職人さんの技が冴える仕事が合わさって、とても贅沢なものに仕上がっていると思いました。もう少し人出が落ち着いたら、折々にまた訪ねてみたいものです。※館内は車椅子での見学が可能な設備になっています。今は公開されたばかりで混み合っていますが、ひと段落したらゆっくりとご覧いただけると思います。内部の一部が動画で観られます。