|
カテゴリ:ひとりごと
これは私がうちでテレビを見ていて思うことなので、
そんなことないですよ、というご意見もあるかもしれない。 ブラジルのニュースを見ていていつも思うのは あっさりしている、ということ。 どんなスキャンダルな事件や、 重大な事件でも、さらっと伝え、 被害者や加害者のプライバシーについて やいやい言ったり、 コメンテーターが出てきたあれやこれや議論したり、 何度も何度も同じニュースを繰り返すようなことはない。 もちろん、事件の要点は押さえ、パキパキと明確に伝える。 正規のニュース以外の番組で、 ワイドショー的な噂話の番組があるが、 ある芸能人をしつこくバッシングしたり、 私生活をやっかんだり、、 勝手に想像して解釈、批評するというよりは、 へぇー、そうなんだってぇー、 と聞き流す程度で、執着していない感じがする。 いやみがない。 事件については、何人かで議論したり、 被害者の家族を呼んでインタビューしたりというのはあるが、 よほどの非常事態でもない限り、 国中が四六時中ひとつのニュースでいっぱいになっている状態は あまりないと思う。 (今は政界の汚職事件でにぎわっているけど) 自然現象では、地震や台風もなく、ハリケーンが来ることもあるが、 何せ国土が広い。 ブラジルの国土全域が台風の危機にさらされ、 国中が台風の話題と対策で一致団結、という現象にもならない。 そして、事件に関して、加害者の行方、 裁判所内での被告の顔、事件によっては弁論の様子 容疑者逮捕の際拘束される犯人の様子なども 包み隠さず映し出される。 一度、礼服に帽子をかぶったを着た裁判官や弁護士検察側との 激しく答弁される裁判所内での様子をテレビで見たことがる。 被告の顔も丸写しだった。 日本だと、たとえばオウム真理教の教祖の裁判のシーンなどのように 中継されず、見聞した記者の絵のみで報道されるのが普通だと思うけど。。 刑務所に拘置されている人、その家族もぺらぺらと包み隠さず? インタビューに答えていることがある。 顔をぼかしもしない。 捕まった犯人や容疑者も、顔を覆わず、 記者のインタビューにべらべらと答える人がいて驚く。 泣いて弁明するもの、淡々と犯行や動機をを語るもの、など、 まるで普通の人間と同じように、よくしゃべる。 そこまで明かしちゃっていいの??っていうような。。 犯人の家族は世間に顔向けができず自殺、なんて、ほとんど聞かないし、 刑務所出の人とか、村八分的に差別されることなく、 けっこう普通に他の人に混じってる。良くも悪くも自由だ。と思う。 それから、ちょっと話はずれるが、国際ニュースについて、 たとえばアメリカのイラク攻撃の報道で、 NHKのキャスターが言っていることと、ここのキャスターが言っていることと、 微妙に異なることがある。 これは、国の立場によって、解釈が変わってくるのか、 日本の報道がいまいち曖昧に、視聴者をスポイルしたような報道になっているのか。。 ブラジルの報道のほうが、はっきりと包み隠さず、婉曲せずに伝えていると思うことがある。 まあ、どこの国でも、局でも、これはいったらまずいやろ?というような内容が 右よりか左よりかなどによってあるのはいたしかたないのかもしれない。 公正な報道って、なかなか難しいから、 いろんな局のもの、いろんな国のものを聞き比べて見なきゃいけないなあと思う。 日本の政治家の言葉 えー、あのー、ですから、というわけでありまして お答えできません、とか、なんだか遠巻きに遠巻きに言って、 結局長々と話して何がいいたいのか分からないことがある。 これは日本語がそういうふうに婉曲的表現に向いているからなのかな? ポル語で話されると、より明確に、曇りなく短く分かりやすいことがある。 あと、女性キャスター、ジャーナリストが多い。 それはただのマスコット的存在とか、 紅一点という感じではなく、 はっきりとガンガン述べる。 桜井良子さん的要素がもっと若い女キャスターにも多く見られる、 といったらいいだろうか。。 しっかりしていると思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.08.28 09:51:33
|