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カテゴリ:ひとりごと
今日は姑たちの結婚50周年(金婚式)
のお祝いのフェスタを敢行し、 親戚や知人を呼んでちょっとしたパーティーだったので 朝から寿司を巻いたりバタバタと忙しく 帰宅したのは夜10時。 お茶やカフェを飲みながら遅くまでわいわいやっていたせいか お風呂に浸かった後もちっとも眠れずPCに向かっている。 お客さんは約30名、多すぎず適度な人数で 和気藹々と延々なにかを口にしながら いろんな方と言葉を交わしたなかで いちばん楽しい話が展開していくのが だんなのいとこのちーちゃんです。 彼女は2世、40歳くらい、子供なし、 結婚はしていないがパートナーと愛犬と暮らす お話上手聞き上手、朗らかでユーモアのある女性で 日本に出稼ぎ経験もあり、 彼女の体験では日本は嫌い、 やっぱりブラジルで育っているから、 という人なのだが、 そのち~ちゃんと話していて 「どうS子さん、もうブラジルに慣れると 日本には帰りたくないでしょ?!」 ねぇ、そうでしょ、そうとおっしゃい、というような いたずらっ子のような目をしながら私の顔を覗き込んできたので 一瞬まじめに考え、 「う~ん、そうねえ、ある意味もう帰れない、 でもやっぱりお金の面では帰りたいよ」 というと、 「うん、でも日本はお金だけでしょ?!」 とニヤニヤしながら極端な発言をするち~ちゃん。 私も笑いながら、 「いやいや、お金だけっていう事はないけど、 いいとこもあるよ、ほかにも!! でもきっとち~ちゃんにはそうかもしれないね」 と答え、なんでち~ちゃんは日本がダメなのか、 もどかしそうな痒いところに手が届かないといった表情ながらも 日本語で彼女の思いを言い、 ポルトガル語の単語も混ぜながら私も聞いた。 彼女によると日本はなんだか窮屈だそうだ。 狭い、人が多い、人との距離が近い、みんな同じような人々 そうすると周りの目、とかみんなが、とか気にしていて ちょっと変わったことをするとヒソヒソいわれる、 または、はっきりと自分の考えを言うとこれまた目立つ なんとなく人前ではいい顔をして当たり障りのないことを言っておきながら 陰で本音を言う。 なにか狭い(島国だからか?)からみんながみんなの目を気にしながら行動し 細かいことを気にする、 そういうのが窮屈なんだそうだ。 ち~ちゃんはもどかしそうな自信なさそうな表情をしていたが、 いいたいことはよ~くわかる。 そしてブラジルはというと広い、人は人、我は我、 違っていて当たり前、意見が違おうと気にすることもなし ヒソヒソいわれたりプレッシャーを感じることなく 思ったことをパッと口にできる、自由。 お金がなくても生きやすい。 本音をズバッとユーモアも交えて 言ってのけるち~ちゃんのこと、 日本の空気は窮屈なのも当然だろうと思う。 (でもち~ちゃんの本音発言は その場の空気をまずくするようなものではなく、 楽しいものなんだけど、) 私もち~ちゃんと同じようなことを思うので その意見には賛同。 そしてこの自由さに慣れてしまえば今から日本に帰って住む、 となったらもう適応できないかもしれない、 というのも実際感じているところ。 いや、帰ったら帰ったでシフトチェーンジ!して適応できるんだろうけど、 しばらくはギクシャクするだろうな。 今日は久々に姑宅でNHKを見たけど テレビ番組ひとつとってもなんと平和な? のほほんとした空気なんだろうか。。 陰惨な事件が増加してきているとはいっても なにか穏やかな日本人同士のコミュニケーションのとりかた、 微に入り細に入りあーでもないこーでもないと話し合いながら 新たな便利なものを作り出していこうとか工夫しようという番組 そしてその番組内容が本になって出版されるというケアぶり、笑 手取り足取りのご丁寧ぶりに、 なんだかついていけないなーという風になってしまっている自分を発見する。 今の私は糸の切れた凧のような?笑 日本的システムからも規格からも外れた不良品?! でもかといってブラジル人的ずるがしこさ、 何よりもまず自分という強さ、自分はこうだから これはこうしてあれはこうでこうといったはっきりした決断力を持っているかというと 非常に中途半端。笑 あほみたいにいい人を演じていればすぐに利用される国で 対等に渡り合えるようなパーソナリティーを 私は持っているんだろうか?? うん、隠し持ってるのかもしれない。笑 でそのうち本格的に日本に適応できない良くも悪くもわがままで強~い人に 成っていたりして。。。。 すでにちょっとたがが外れてる感も無きにしも非ず。。 そんなことを思ったのでした。 でもこんなこと書いてるうちは日本的でもブラジル的でもない 中間を漂っているままでしょうな。 そうそう、そのあとち~ちゃんに 買い物するときのこととして店に入るや否や 「POIS NAO? (MAY I HELP YOU)」ってすっ飛んできて 欲しいものをいちいち店員に言いつけないと見せてもらえない、 多くの店では好き勝手に商品を見ようにも カウンターの向こうに商品が棚積みされていて たとえばピンクのシャツで刺繍があってポケットはなくて これこれこんなのが欲しいと言わないと見れないことが ブラジルに来た当初 非常にもどかしく、しつこい店員がうざかったよ、 というと、ち~ちゃんは笑っていました。 やはり異国育ち。 そんなことは思ってもみなかったようで。。 その後話題は整形手術や仕事や保険のことなど転々広がっていき、 お茶にカフェにデザートをたらふく食べながら続いていきました。 ち~ちゃんとの会話はいつも頭を刺激されるのでした。 PS, 今書いていて気づいたんだけど ち~ちゃんが日本的プレッシャーを感じるのは 彼女の父が一世(日本人)で母は二世。 みんなに合わせるとか周りを気にするセンサーというか そういう感覚を見ながら育っているからだろうと思う。 3世、4世、あるいは純ブラジル人だとまた感覚がぜんぜん違うので プレッシャーをキャッチしにくいかもしれない。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.09.25 14:29:04
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