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こんばんは。 この場合、“ は ” は “ わ ”と発音する。 にも拘らず書き記す際には、上記の如く “ は ” となる。 古い教育を受けた私には常識として染み付いている事柄も 昨今では薄れてきた様で、ためらわぬ「こんばんわ」の挨拶に 少なからず戸惑う今日この頃である。 しかし、世界広しと言えども、日本語ほど柔軟な言語もないのではないだろうか。 句読点ひとつの違いで意味が大幅に変わってしまうのだ。 よく例として挙げられる 「ここで、はきものをぬいで下さい」 「ここでは、きものをぬいで下さい」 これだけで全く違う意味として捉えられるのだ。 また、微妙なイントネーションの違い、これだけで意味が変化する。 我が家には娘の幼児時代の愛読書として オランダ絵本界の巨匠、ディック・ブルーナ原著の日本語翻訳版 「うさこちゃんとうみ」 なる作品を所蔵している。 これはウサギのうさこちゃんが、お父さんの引く車に乗って 海へ行き、貝拾いや水遊び、砂山作りなどをして くたびれるまで遊ぶ。 という、ほのぼのとした物語であるのだけれど このタイトルの一部のイントネーションが微妙に変化するだけで 「うさこちゃんと膿(うみ)」となり たちまちアンダーグラウンドテイスト溢れる作品に 変わってしまうのだ。 かように複雑怪奇なる日本語は、日本で暮らす外国人達を 日々悩ませてるに違いない。 以前、駅前地下街に於いて、たむろする不法滞在と思しき 外国人とのイザコザの際「あなたのバカー!」 と罵倒されたことがある。 この場合、意味は間違いが無いのだけれど 「あなた」では凄味に欠けるわけで「バカー」では子供の喧嘩である。 正しくは、主語は「テメー」が妥当であり「バカ」には 野郎が付属されるのが好ましい。 これに対し私は 「うるせぇ!ターケー(タワケ)」と返したわけであるが この悪態をつく言葉ひとつにしても多種多様で 「クソッタレ!」や「ボケ!」といったスタンダードなものから 「すっとこどっこい」なんて意味不明なものまである。 実にフトコロが深い言語である。 よって、より繊細な表現が出来るものである筈である。 日本語は難しい。 しかし、使い方によっては味わい深くカッコいい言語である。 ・・・と私は思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006/01/30 10:19:02 PM
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