ひばかり

挨拶は人間社会に於ける全ての基本である。
であるからして、それができぬ輩はゴミである。

例えそれが世間的に地位も高く
誰もが認める大人物であったとしても、断じて俺は認めん。

だからといってそいつに対し
自分も知らん顔をきめこんでしまっては
同様のゴミと成り下がるわけで
よってこういったサンピン野郎には、極端にデカイ声を張り上げ
目線を逸らさず「おはよう！」「こんにちは！」とやってやる。

これで自分の正当な面目は保たれるわけである。　　表向きには。
気持ちとしては、間違い無く喧嘩を売っているのだが。

或る女優が言った。

「世の中ウンコだけど、自分もそれに合せてウンコにはなりたくない。
私はウンコの間を飄々と飛び回る蠅でいたい」

これはまさに名言である。

かくの如き糞壺の世の中では、それこそ糞の様な輩が胸を張り
横行し、只々、真面目に控目にやってるだけでは
使い捨ての歯車と成りかねないのが現状である。

そしてその、糞世の中の縮図と言うべきが、会社組織。

と、こう一言で言い放ってしまっては全くもって実も蓋もなく
少々語弊があるわけで
実際、よりよい職場環境を築こう、実直貫道なる経営を計ろうと
日々頭を悩ませ、努力奮闘されている経営者方々もおられる。

自分がここで吊し上げたいのは
テメエの私腹を肥やさんが為、薄汚い小細工などを目論み
脂ぎった顔にほくそ笑みを浮かべた守銭奴が経営する
タテマエばかりの腐敗糞尿会社である。

現場の辛苦心労を解さぬ管理職の白豚どもが
机上の計算これ全てと、お高くとまり
無責任かつ浅らかな目標ノルマを掲げ
家畜を鞭打つが如く、社員にそれを強いる。

エコロジー、いいですね。
経費節減、誠に結構な心掛けです。

ところで立派な豪邸で暮らす社長さん
あなたが自家用として乗り回している高級車は
まかり間違っても社用車として登録なんざ、してませんよね？

社員のボーナスでローンを賄う、あの建物にある
贅沢を凝らした一室、ありゃ何ぞや？

何よりも先ず、社屋真ん中に流る
異臭を放つドブ川を何とかしてほしいもんぢゃね。

そう、あの役にも立たん汚れた川。
と、意味は無いがここを強調してみる。

「汚川」

それに社長さん、あなたが何処ぞで拾って来た
新婚で肥満気味、赤ら顔の下等動物、ありゃ使えません。
犬の方がよっぽどマシです。

ここで、その下等動物君の言葉をひとつ。

「上は４０代から下は高校生まで許容範囲だな」

ほほぉ、頼もしいですねー。
しかし、あなた、ひとつお忘れでないですか？
あちらさん方の許容範囲に、あなたは一切含まれません。

馬鹿か貴様は。

だから下等なんだよ、オメーは。

身の程を知れ。

なぁ。「下等」

糞壺の中、糞に埋もれて蠢くウジ虫諸君
まぁ、せいぜい今のうちにウンコ食らってブクブク肥えてな。
所詮、貴様らは蠅には成り得ん。
程よく太ったところを俺が喰ってやる。

と、丸々肥えたやつを一匹摘んで口に、摘んでは口に運ぶ。
噛み締めた歯の間からプチュッと口内に広がる内容物。
甘い様な、苦い様な。
食感的にはイクラを大粒にした感じであろうか。
外皮に少々弾力がある。

わっはっはっはっ、ぎゃっはっはっはっ、
ひゃっはっはっはっ、げほ、げほ、げほ、げほ。

腐ラズ、埋モレズ、飄々ト。

ね。






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