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仕事の配達先である会社事務所に、ほぼ放し飼い状態である 大きなラブラドールレトリバーがいるのだけれど この黒づくめのボンクラ。 毎度毎回自分が顔を出すその度に 芸のない低い声でウォンウォンウォンウォン吠えやがって。 それだけならまだしも 本日配達時など、納品書を渡そうと差し出した右手に 牙を剥き、食いつこうとしたのだ。 自分の場合、これを兼ね備わった野生の俊敏さでもって 難なくかわしたのだけれど 例えばこれが反射神経の衰えたヨイヨイなら あわや食いつかれ、大怪我をしているところである。 「タロウ(実名)やめなさい」 悪びれた様子もなくたしなめる中年女事務員。 本来なら鼻先をぶっ叩いてやりたいところなのだけど 事務所内には、この飼い主と思しき中年女の他に 数名のデスクワーカーが在室している為 私はうかつに手を出すことも出来ず 「ははは、何で吠えるんでしょうかね」 などと当たり障りのない台詞を並べて、その場を繕ってみたりする。 犬族というのは本来、自然の中では群れを形成して暮らす動物である。 そしてこの群れというのは、完全なる縦社会であり その性質は人と暮らしていても変わらない。 よって、一般家庭の中で飼育される場合に於いても 犬独自の観察と判断により、群れである家族内での順位付けがなされ 目上と認めた相手には絶対服従、牙を剥くことなどない。 そういったところから考えると、先述の無礼な黒装束は 心中如何な考えでもって私に接しているか? そう、答えは一抹のかげりもなく明白。 何を根拠に判断したかは知らぬが、小癪(こしゃく)にもこの私を 目下とみなし侮蔑しているのである。 ナメくさっているのだ。 首に首輪、四つ足で這い回る 三下奴(さんしたやっこ)の分際でである。 と、こういう言い方をすると 如何にも“アンタ動物。ワタシ人間。偉いのワタシ” と言いたげであるが、そうではない。 例えば子供と話をするなら 子供の目線まで下りて話をしなければいけない。 私は犬の目線まで下り、一動物として、犬として ものを申しておるのだ。 食うに困らん、ぬるま湯生活のボンボンが 一体何様のつもりか知らんが、ナメた態度は許さん! 喧嘩を売るならいつでも買ってやる。 かかって来い! 俺は負けん。 井の中の蛙(カワズ)に世の中というものを教えてやろうではないか。 本日の酒。 ヲシテネ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006/02/11 02:58:03 AM
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