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オイラの仕事はトラッカー。 ってバスやトラックの部品を配達しているんだけど ここ最近、よく配達に出向く修理工場で所長を務めるおっちゃん 毎回俺が配達で顔を出す度に 「おう、ご苦労さん。暑いで珈琲持って行け。」 とこれが、実に気さくで嫌味が無く感じが良い。 にこやかでありながら、時折社員に見せる厳しい態度なども なかなか減り張りがあって信頼のおける上司って感じ。 第一に、己の下で働く者に対する 労いの念みたいなものがずしりと根底にあるので 時に叱咤される者にしても、いじけたり反発したりすることなく 素直な気持ちで受け入ることが出来るんだよね。 で、毎回戴く珈琲、冷蔵庫から取り出してくれるんだけど 平素はホットしか飲まない俺ではあるけれど その気持ちがまず有り難いので、素直に感謝の心で頂戴仕り 丁重にお礼しいしい立ち去るのである。 実際、午過ぎて、二時、三時ともなると気が抜けて 丁度睡魔の襲い来る頃合い。 そこに珈琲とは至れり尽くせり、なんともまあ実に気が利くじゃん。 って左手人差し指でプルトップを引き上げ、缶の口を切り 黒い珈琲液を口に流し込む。 うーん、この苦みが良いんだよね。ふうーっ、と恍惚の表情。 憩いのひと時ね。 ところが意に反するその味、ぐわあ。甘い。トテツモナク。 缶に表記されている原材料を見ると 砂糖、コーヒー、脱脂粉乳、ココナッツオイル、乳化剤 という順序での記載。 割と最近知ったことなんだけど、この原材料の表記 含有量の多いものから順に上から記載されているらしく あろうことか、砂糖。 此奴がグリコの登録商標ランナーの如く 一番!ってな感じで誇らしげに両手を広げ 最上部に記載されているのである。 つまり万人に解りやすく平たく言うなら「甘い」ってこと。 しかし世間の人々はこれ程までに甘い 砂糖汁のような液体を欲しているのだろうか? 商品として成り立っている以上は、やはりこの汁を夜な夜な啜りて オイシイ、オイシイ、などと鳴きにける人種がいるのだろうね。 なんて考えつつ、ぐびり、またひと口。ぐわあ。 そんなわけで毎回その修理工場を訪れる度、有り難く戴く珈琲。 うくく、ぐわあ。有り難や。 その工場内に設置された冷蔵庫の中には 砂糖汁のごとき極甘な珈琲液をたたえた缶が ところ狭しずらりと並んでいて ある時など「どっちがええ?やっぱ量が多い方がええやろ」などと 更に恐ろしく甘そうな薄茶色したロング缶を薦められたこともあり 今の世の中、見た目じゃ人は判らん。 このおっちゃん、人の好さそうな顔して 実は俺を砂糖地獄の罠にかけ 陥れようなど目論んでいるのではなかろうか?と人間不審に陥りかけ いやいや、と思い直し、人をそんな風に見るものではない。 信じられぬと嘆くよりも、人を信じて傷付くほうが良い。 ってこれ昔の流行歌ね。 しかし、実際こんなの毎日摂取してたら糖尿になるよね。 とはいえ本日も有り難く戴いたのだけどね。 やはり珈琲はブラックに限るね、ブラックに。 ぐびぐび、「苦ー(ニガー)」 黒奴交通省。 ヲシテネ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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