テーマ:たわごと(26869)
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その道に精通した余人、公共電波を介して曰く 排便後の手洗いは確実念入りに行いましょう。 理由として挙げるに 肛門周辺にて増殖する、大腸菌をはじめとする黴菌は 驚くなかれ、三十枚折り重ねたトイレットペーパーをも容易く透過し 排便後、肛門払拭に用いた手をも汚染する、とのこと。 恐ろしいことである。 戦慄した小生、その情報を耳にした直後より 徹底した手洗い洗浄を習慣づけるべく実践。 薬用石鹸なる強力兵器のごとき洗浄剤にて 白く細やか巨大な泡を拵え、爪の先から指の股、更に裏表と くまなく丹念に洗浄を始めたわけなんだけど ふと、トイレットペーパー三十枚というのが如何なるものか 少々気になり実際に折り重ねてみた。 するとこれかなり肥厚なものとなるのである。 これほどまでに肥厚なものをも容易く透過するとは なんと極悪非道な黴菌であろうか。 まるで肛門に爆弾を抱えて生活しているようなものである。 人類はこの危険な肛門を如何に扱っているか? 当然ではあるが文明社会に於いて 肛門を晒し日常生活を送る者など 特殊な事例を除きほぼ皆無。 下着着用、更にずぼんやスカートといった 衣類にて覆い蓋をするのが常である。 ところがよくよく考えてみると この肛門周辺にて蠢く黴菌の類は トイレットペーパー三十枚をもものともせず透過するほど 極悪非道なものなので、布一枚の下着を難なく透過 ずぼんやスカートといった衣類の障害なんのその いとも容易くあっけなく外部に漏出するのである。 結果、食卓の椅子、居間に設置したソファーをはじめ 自家用車のシートなど、人間が日常的に腰掛ける物 これ全て黴菌で汚染されることとなり 家庭内のみならず、外は外とて例えば 映画館及び劇場の座席、駅の待合い長椅子、公園のベンチなど 気づかぬうち、あらゆる公共の場が おぞましい肛門菌交換場となり果てていて その誰のものともつかぬ肛門菌を知らん間 持ち帰り持ち帰りして蓄積した家庭内は飽和状態。 極悪非道多種多様な菌の巣窟となる。 更に我が家などは、猫という肛門に衣着せぬ獣と同居しておるので ご丁寧に、衣着せぬ肛門をじかに密着させて座ったりなんかしてくれる獣の 殺人的な肛門菌がそこかしこに付着していて 寝具などは衛生的に間違いなく壊滅状態である。 ところがである これ程までに多様な黴菌に埋もれた生活を送っていながら 我が家に限らず人間とは丈夫なもので 日常的にさして体調に支障をきたすわけでもなく 至って健康。ぴんぴんしている。 一体これはどういうことだろうか? いずれにしても黴菌はそこいら中、うようよと溢れに溢れ返っており どう考えたところで、今更石鹸を用いて手洗いなどしてみても 焼け石に水、洗っても洗っても追いつかず いたちごっこにもなりゃしない。 常に押されっぱなしの負け相撲。 思うに、公共電波を介し人々にささやかな警告と愚策を投げかけた あの衛生士のごとき余人は、単なるあほか変偏狂に違いない。 と、上のごとき結論に立ち至り 馬鹿馬鹿しくなると同時に無駄な抵抗であることを痛感したわたしは それまで習慣づけていた用便後の水を用いた手洗いを含め 全ての洗浄行為を廃した。 ヲシテネ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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