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遠藤周作のエッセイを読んでたら次のような文が目に飛び込んできました。
《世の新郎諸君。君たちは何も気づいていないのかもしれないが、君たちは君の新妻の父親から(かすかだが、インキの一滴のように確実な)憎悪を受けているのだぞ。岳父がどんなに親しげに君に話しかけてこようとも、彼は君をどこかで憎んでいるのだよ。自分の最愛の娘を奪った男として・・・・・・。》(『足のむくまま気のむくまま』) これを読んで僕はウーフのお父様との最初の出会いを思い出しました。ウーフと付き合いはじめてしばらくした頃、当時博多に単身赴任中だったウーフのお父様に呼び出されたのです。曰く、娘がつきあっている相手を見たい、と。 「え?博多へ??」 東京在住だった僕はかなり驚いたのですが、博多の友達を訪ねる予定を作り、夏休みにお父様に会いに行ったのでした。だけどお父様とお会いしても何を話せばいいかわからない。ウーフにこっそりお父さんの趣味を聞くと帰ってきた答えが「UFOと超古代文明」。 「え???」 ウーフの冗談だと思った僕は信用せず、だけど一応ウーフが好きだという超古代文明の本を予習し、緊張しつつ博多に乗り込んだのでした――。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.10.23 21:01:07
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