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テーマ:親友(8)
カテゴリ:戯言
親友ってのはさ、どれだけ長い期間会わなくてもいつでも会える
なぜなら2人の間には”縁”があるから、、、、 そんな風に思ってた 幼稚園で初めて友だちが出来た 共に父親がスケートが趣味だったことがきっかけだった 幼稚園の遠足での一枚 口いっぱいにおにぎりを頬張るのがY君(ぽっちゃり) ボクの隣の美女は母♪(笑) 小学校も一緒でスケートはもちろんよく遊んでたなぁ~ 当時ボクの家は美容室兼住まいの2階建てだった 2階部分の裏庭側は広い屋根になっていて(つまり裏庭側は1階建て)天気の良い日は布団を何枚も干せる広さがあった その一角の下は親父専用の車庫となっていたんだ その屋根部分は軽量ポリカ波板で太陽光が届く薄くて明るいタイプだったな(ただし強度は低い) ある日、2人で遊んでいる時彼が2階に上ってボクが下から野球のバットでジュースのキャップを打ち彼がキャッチできたら成功!といういかにも小学生な遊びを思いついたわけ もう勘の良い読者さんならお分かりだろう ボクが打ったキャップは左に逸れて車庫の真上に飛んでしまった、、、、 一心不乱にそれを追うY君 …とその時、ガシャガシャーン!! 彼の身体は屋根を突き抜け屋根の木枠に宙ぶらりん(笑) 彼の顔のすぐ横では鳥かごの中でビックリしてバタバタと暴れまくるインコが2羽 漫画のワンシーンそのものだった しかしよく掴めたなぁ~ 怪我が無くて良かったよ 最も印象深い2人の思い出となった もうひとつ、これは負の思い出なのだが、、、、 ある日学級会(ホームルーム)で実名を挙げて親友の名前を書く、という時間があった 今思えば学校ももの凄く残酷な事をしたよな ボクもY君もお互いが親友だと思ってたんだけどボクは”親友”という言葉が恥ずかしくて、帰り道が一緒のU君の名前を書いてしまったんだ もちろんY君はボクの名前を書いてくれてた するとそれを見つけた悪ガキ共がY君を囃し立てたのだ ”やーい、片思い!”って感じ ボクは見てみぬフリをしてしまった(←サイテー) だけどY君は何事も無かったかのようにそれからもボクと遊んでくれた あの時はホントごめん、、、、 中学生になりボクらは一緒にバスケット部に入部 お互いレギュラーメンバーとして切磋琢磨した 市内大会では優勝したものの岐阜県の地方戦では敗退 悔しかったなぁ~ でもいい思い出である 高校は別々だった だけど週末には中学のバスケ部の後輩のために練習に参加して指導してた だから昔みたいに遊ぶ事は少なくなったが繋がってる気持ちはあった だけどそのコーチの時間も高校卒業と同時に一切無くなった 彼は大阪の薬剤師の大学に進んだ(彼の実家は薬屋さん) ボクは以前も書いたが高一の時に休学したので1年遅れで大学受験をする際彼のアパートに泊めてもらったことがあったな あ、あとNOVELAのコンサートに行った時もお世話になったっけ(笑) それ以後は会ってなかった 完全に縁が切れたかのように連絡しなくなっていた それから歳月が経ち、今から10年程前に小中学生の時の同窓会が行われた 約30年ぶりだろうか 結構な人数が集まったんだけれどそこには彼はいなかった 誰一人彼の現状を知るものさえいなかった おかしいな、とは思ったよ それから数年が経ち、突然彼から電話がかかってきたんだ 嬉しくてすぐに会う約束をした 数日後彼の住む街とボクの家との中間点の多治見駅で会うことにした 当日、彼は松葉杖を突いてやってきた 片脚だった 糖尿病で切ったという 透析も定期的に受けているとも…… だけど子供の頃のままの笑顔だった 駅前の小さな喫茶店で2-3時間語り合った さすがに長居はバツが悪くて別の場所に移って更に2時間、、、、 話は尽きなかった その中にはもちろんあの屋根から落ちた話も登場 その他ボクの知らない親父の話とかもしてくれて本当に懐かしさに包まれた時間だった ”またな♪” そう言ってその日は別れた それから数ヶ月、彼の誕生日がやって来た 実は彼はボクらが会わなくなった頃からずーーーっと名古屋のラジオ番組にボクの誕生日ごとにメッセージを送っていたという 残念ながらラジオに関していえば自分自身はDJとしてやっていたがAMラジオは全く聴かなかった 彼のメッセージは届くことも無く宙に消えていった そんなエピソードを再会の日に聞いてたもんだからさ、彼のケータイに送ったんだ そしたらその直後その番号(アドレス)は契約されてないと連絡が入った つい半年前なのに、、、、 機種変したのなら教えてくれよ~ それくらいに思ってた 結局その後彼からも連絡は来ず、連絡の手段が途絶えてしまった どこにいるんだろう、とずっと思ってた 昨年、ふと母にY君は今どうしてるんだろう?と呟くと母は ”亡くなったって聞いてるよ”と え、いつ? どうやらボクが彼と再会した後くらいだったと話し始めた ボクも当然知っているものだと敢えて言わなかったようだ そうか、ケータイが繋がらなかったのは解約したからなんだ、、、、 連絡が来なかったのはもういなかったからなんだ、、、、 一気に心に空洞が出来た この何ともいえない感覚 心臓がきゅーーって押し潰された その日の晩は一睡も出来なかった いろんな思い出が甦った あの時、再会できたのは奇跡だったのだろうか 彼はこの未来を予知していたんだろうか 次の同窓会には一緒に参加しようと決めてたのに、、、、 こんな幕切れってあるかよ せめてお墓の場所くらい教えてくれよ もうボクが死ぬまで会えないのかよ 寂しいよ 今日はお前の誕生日だな おめでとう あの時会ってくれてありがとう! 【【心が震える言葉】スラムダンクは人生の教科書 《名言》遂に映画化!!】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年01月25日 22時20分58秒
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