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カテゴリ:おすすめアルバム
一昨日の200万アクセス記念ブログで”大好きなアルバム”としてYESのジョン・アンダーソンの1stソロ・アルバム『サンヒローのオリアス』(1976年)を紹介したが、実はこの半年くらいずーーっとYESばかり聴いてる
理由は2つ ひとつはトレヴァー・ラビンの『90124』をようやく購入したこと(発売は昨年6月) もうひとつは4月に前述の『サンヒローのオリアス』のリマスター2枚組が発売されたことにある さてその2枚組が良かった! ボクの中では1-2位を争うほどの大好きな作品 既にこのアルバムは初CD化した時のCDを持っていたが今回新たに購入を決意したのは、まずリマスターされていることと2枚組でDVDが付属している事であった DVDには2ch 24Bit/96kHz hi-resステレオ&5.1ch 24Bit/96kHzサラウンド音源をそれぞれ収録しているのだ、、、まぁボクの場合残念ながら5.1chの音を再現する環境にはないので今は全く関係の無い話ではあるが… ただ普通に聴いていても気分がいい(笑) リマスター効果も脳が潜在的に感じ取っているのか心地良いし、何より新品で聴けるという優越感 何しろ45年前にリリースされたこの歴史的名盤をオリジナルのマスターテープから新たにリマスターしているということが本当に素晴らしい! 豪華見開き盤! アナログレコードにもあった多くの挿絵もそのまま挿入されているし歌詞カードももちろんのこと、当時の情報や作品のエピソードもしっかり解説されている なおDVDの映像だが撮り降ろしの動画ではなく前述の挿絵を映像として撮りちょっとしたエフェクトを加えただけのものだがまぁサラウンドで聴きながら観たら雰囲気も出るだろうな(ちゃんとしたスタジオで聴いてみたい♪) まぁとにかく嬉しくてiTunesではヘヴィロテ中だ 【Moon Ra / Chords / Song of Search】 これはアルバム後半の物語の佳境の部分(あ、この作品はコンセプトアルバムだよ) ていうかアルバム全体がこんな感じの映画音楽みたいな雰囲気が続く (一昨日紹介した曲は一番聴き慣れた音楽に近いといえる) YESを知っている方なら当然『こわれもの』(1971年)に収録されているジョンのソロ曲「天国への架け橋」を思い浮かべると思うがこのアルバムもそれの延長というか集大成的なコンセプトとアレンジで創られているのがわかるだろう 「天国への架け橋」から5年の間にはもの凄い歴史的名盤を作り上げ2枚組全4曲の大作を経てメンバーチェンジの末再び新しいYESの完成形を見せた後のソロ・アルバムである たった5年だけど非常に濃密なミュージシャン人生から学び出来上がった作品は想像を遥かに超えた非常にプログレッシヴな作品となったのである 本当に存在するかのような架空の国を舞台にしたストーリーでその国の民族音楽を元に制作されたかのような完璧なリアリズム溢れるアルバム 実際に世界の民族音楽で使用されているような楽器や東洋的なメロディと音色、更に不思議なアレンジが満載でとてもイギリス人が作った音楽だとは思えない世界観がある(この辺は日本ツアーをした際にアイデアが滝のように降り注いだお陰で出来上がった『海洋地形学の物語』(1973年)が完成されたことも大きな体験であったに違いない) 「Moon Ra」における反復リズムや不思議なコーラス(スキャット)と鳴り止まぬ鈴の音(←『クイーンII』収録の「ファニー・ハウ・ラブ・イズ」に共通するトリップ効果か)そしてAメロのバックに流れるシンセによる裏メロの美しさに心を奪われつつも次第に最高潮に盛り上がるサウンドに心が溺れていく それを安らげるかのような「Chords」と「Song of Search」の静かなるパートに癒される もう映画音楽の何物でもない まぁ後に様々な映画のサントラでも名を馳せる盟友ヴァンゲリスの参加が大きいだろうね (ただこの後もヴァンゲリスとの共作はあれどこのアルバム以上に痺れる作品には出会ってはいない) しかしそれにしても凄い作品だ だれか短編でもいいからこのアルバムを元に映画を作ってくれないかなぁ~ ジョン・アンダーソン / サンヒローのオリアス:エクスパンデッド・エディション(輸入盤国内仕様/CD+DVD) [CD] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年09月13日 16時20分21秒
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