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テーマ:ゴジラ好き(363)
カテゴリ:映画音楽
1966年封切の映画が続いたのでついでに東宝の作品も紹介しておこう
1966年の東宝怪獣映画といえば『サンダ対ガイラ』そして『南海の大決闘』の2本 で、今回は後者を紹介 (いや、『サンダ対ガイラ』だと長くなっちゃうからさ……) まぁ同年度内に2本作っちゃうのも凄いけどさ(3本作った大映はもっと凄い←次回紹介する予定) この映画、一応ゴジラが出てるけどちょっと雰囲気が違う いや、宝田明さんや水野久美さん、田崎潤さんに平田昭彦さん(お馴染みの沢村いき雄さんもね)が出演されているんだけど歴代のゴジラっぽくないわけ なぜか、、、、 音楽が伊福部昭さんじゃないから! じゃあ誰か? 佐藤勝さんである 実はこの方、ゴジラ第2作目の『ゴジラの逆襲』(1955年)でも担当している 更に同年、幻の『獣人雪男』でも音楽を担当している そして1958年には『美女と液体人間』を担当した 意外と佐藤氏の音楽には触れていたわけだ ちなみに、その同年には黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』を担当し、その後の『用心棒』や『椿三十郎』といった(ボクの大好きな)時代劇も担当している ゴジラ関連で言えば『ゴジラの息子』(1967年)『ゴジラ対メカゴジラ』(1974年)を担当 ボクの印象では伊福部氏の合間を埋めてくれた音楽家という感じ(?) いや、実際その『ゴジラの息子』の同年には『キングコングの逆襲』が封切されていてもちろんそちらの音楽担当は伊福部氏であった(公開は『コング』が7月、『息子』が12月) というわけで見事に分業されていたってわけ……かな それにしても音楽でこれほど印象が変わるものかと、、、、 時代が時代だけにこの『南海の大決闘』では事あるごとにエレキ・サウンドが使用されている 航空爆撃機が迫ってきた時も本来(?)なら伊福部氏のあのマーチが流れてくるもんだと身構えてると軽快なエレキ・サウンドなのである!(笑) もうね、緊迫感ゼロです 確かにその時代はベンチャーズが来日し大ブームを起こした翌年である 加山雄三氏の『エレキの若大将』も65年12月に封切られて大ヒットを飛ばした で、1966年にはザ・ビートルズも初来日!と、、、 日本でGSブームが起こる元年みたいなもんだ 仕方ない(苦笑) で、それを象徴するかのようにゴジラもある仕草を披露している それがコレ ヒロインの水野久美さん(インファント島民)を目の前にして、まるでお人形さんを愛でるかのように大人しくなっちゃうゴジラ そんな時2人目掛けて大コンドルが急に襲ってくるのです しかしゴジラはいとも簡単に撃退する そこで水野久美さんはゴジラに向かって嬉しそうに笑顔になるわけ♪ んで、照れるゴジラ、と……(笑) 前出の加山雄三さんが大ヒット曲「君といつまでも」(『エレキの若大将』主題歌)を歌った時に途中のセリフではにかんで鼻の横を人差し指でこする仕草をするわけだが、それを見事にオマージュしたシーンである 実はこの映画、元々はゴジラではなくキングコングが主役で企画されていたわけで、当然そんな人間臭い仕草はキングコングにやらせるはずであったのです(それだと妙に合点がいきますよね) そんな裏事情も知ってると余計に楽しめます 特撮面に置いてもやはり東宝はちょっと上を行ってる感がありますね 洋上でエビラに襲われるシーンなんかは巨大スクリーンに映像を映してその前で必死に小船を漕ぐ演技をさせた臨場感溢れる合成技術(超アナログ 笑)をしてみたり、ゴジラの巨大な脚から舐めるようなカメラアングルで大きさを表現したりとちょっとしたアイデアを駆使して頑張ってるの感心するわぁ~ まぁちょっぴりちゃっちい(?)感じは拭えないがそれはそれで興味深い映画に仕上がっている(と思えば良い)←同年公開の『サンダ対ガイラ』が良すぎた 【「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」 | 予告編 | ゴジラシリーズ 第7作目】 (注意:これはあくまでも予告編なので音楽は本編のものとは違います) あ、モスラは映画のほとんどで寝ています(笑) 最後の最後に起きてインファント島民だけを救って逃げ帰ります ほとんど対決はしません ちなみになぜモスラを登場させたかというと当時一番人気だったから、とのこと アレだ、、、ポスターにモスラが出てれば観てみようと思う罠ですね まぁしかし水野久美さんが綺麗なので必見です!! あと、インファント島のみなさんは日本語しかしゃべりません(笑) カタコトでもないです(笑) ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 [ 宝田明 ] 最後にこれも♪ 大人気だったんだから!! 【君といつまでも 加山雄三】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年04月25日 20時37分10秒
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