++Verba volant, scripta manent++

Kと駅の女性専用車両のマークのあたりで電車を待っていた。

K「あなたは女性専用車両には乗れないね・・？」
ひ「え？？？なぜ？ワタシは女性じゃないから・・・あ、そうか。中性だから乗れないんか」
K「い、いや、そうではなく・・」
ひ「中性専用車両ってのもあるといいのにね」
Kが言いたかったのは、時間が早すぎると女性専用車両にタイミングが合わずに乗れないのでは、ということだったようだ。。

最近K国から来た駐在員Hと3人でランチ。
H「出張先でフットマッサージして来たよ。担当の子がbeautifulでね・・・」
K「キミは女性を見ると全部beautifulに見えるんだね。だってタッチパネルの女性にもbeautifulを連発しとったやん！」

午後はHを連れて銀行口座の開設に行ってきた。
道すがら、Hはこうこぼしていた。
「うちの奥さん、フットネスクラブに通いたいんだって。
彼女は金を使うことしか考えとらんのよ・・
でもクレジットカードがないと入会出来ないみたいだから
今のところはダメって言ってある」

さて、銀行に着いて、手続きについての説明を受ける。

外国人がクレジットカードを作るには6ヶ月以上日本に居住していることが条件だが、
彼はまだ満たしていない。
それを知ったH、小躍りして奥さんに電話。
「ボク、クレジットカードが作れないから、あなたはフィットネスクラブには入れないよ」

また、印鑑ではなく、サインでの取引となる。
窓口の人が再確認する
「サインですとご本人様がご自分でサインされない限り、代理の方では引き出せません。」
それを聞いたH、またまた喜ぶ。
「おお。それは嬉しい。ボク以外は引き出せないほうがいいです」

窓口に呼ばれて担当の女性が席をはずしている間、Hはブルーとオレンジ色のボールがカウンターに置いてあるのを不思議そうに見ている。
「なんだろうねぇ・・・」「なんでしょうねぇ・・・・」
あれこれいじっているうちに、Hはそのボールを凹ませてしまった。。。


この後、Hは何事もなかったかのように、凹んだ部分を下に隠した。。
実はこれ、万が一のときに強盗にぶつけるカラーボールだそうで、落ちにくい塗料が入っている。

Hはまた、忙しそうに働く窓口の女性たちを眺めている。。

H「日本人の女性って華奢だね。K国の女性は肩幅ががっちりしててコワイのよ・・・奥さん、コワイ。。」
ひ「じゃあなぜ奥さんと結婚したんですか？」
H「ボランティア」
ひ「あちゃ・・・・」
国が違ってもいずこも事情は同じ