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カテゴリ:人工肛門
今日は人工肛門用パウチの台紙の取替の日だ。
パウチというのは、直腸と肛門の役目を している。何らかの理由で一時的であれ、 永久的に人工肛門であれ、必需品。 自宅在庫が切れたりすると大パニック! 楽楽のように肛門に近い直腸がん(悪性腫瘍)で 直腸の一部と本物の肛門を取って(リンパも含む) おしりを閉じてしまったときに、排便用に 残りの腸の端末を、おなかの表面に出す。 一時的の人は肛門を温存しておき、再度つなぐ。 さて、この出たお腹から出た部分が人工肛門。 金属製とかを連想するがなんのことはない。 腸そのものがお腹から出たもの。 戻らないように2~3センチ出た腸とお腹の皮膚は もちろん縫い付けられ一体化している。 形はいろいろあるそうだ。お湯をかけると縮こまる。 腸そのものは無神経、傷をつけても痛みは感じない。 たとえ出血しても。 もちろん肛門の様に括約筋がないから排便を止める ことは自分の意思ではどうにもならない。 そのままだと直接排泄物が勝手に出てきてしまうので パウチという袋で直腸代わりにためるわけ。 通常は直腸に最終排出物が溜まり、便意が起きる。 肛門の筋肉が本人の意思で開いたり閉じたりして 排出される。我慢も出来る。 たまには失敗があるかもしれないが。 便は下から出る。これが自然の法則。定説? 楽楽はそれをすでに忘れるほど時間が経過した。 いまは、直腸の代わりがパウチである。 内部にあるべきものが、おなかの外にあるだけ。 パウチの下部に非常に密封性にとんだ 肛門の役目をする手動開閉装置がついている。 手動開閉装置と言うと物々しいが、袋の出口の先を 3回ほど折り、ヘアピン見たいな物で開かないように するものだ。留め方はメーカーによりまちまち。 1ピース型と2ピース型があり、楽楽は2ピース型。 1ピース型は袋そのものが飛び出た人工肛門を 包むようにおなかにじかに接着するタイプ。 接着材が若干弱く、皮膚の弱い人むき。 ほぼ毎日取り替える。多く出た日は大変。 2ピース型は袋と、体に貼り付ける台紙みたいな ものとに分離したタイプ。 台紙の接着剤が若干強め。ただし4日から5日は 持つ。袋のみが簡単に取り替えられるが、 長期間台紙を張りっぱなしにすると肌が かぶれ易い。 共通点は、常にその存在を忘れないように していないといつの間にかはずれてしまい とんでもないことになる。 これこそまさにアクシデントだ! このブログの前半。 思い出すのも恥ずかしい。退院後の体験談が 書いてある。どうぞ、ごらんあれ。覚悟して! パウチの取替ははあっという間に終わった。 なれるものである。 もうあれから約3年半、ネタがなくなるくらい 人工肛門に関してだけは、平穏な日々である。 健康は大事だよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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