慣れないので・・・
先日、義母から電話があった。「大根が干せたから、とりにきて」と。そう、季節柄ピンとくるでしょうが、たくあんの大根です。以前は義母が樽に仕込んだものを「とりにきて」だったのですが、今年は大根をとりにきて・・・ということは漬けろと・・・このわたくしに・・・。料理ももともと得意ではない私。つけものとかいう分類は、ほんとに未知の世界です。よくいう「それは、いいかげんに」とか「いいあんばいに」とかいうあの、そのうちのお母さん特有のあいまいな手の加減が、どうもつかめない・・・義母にきいてみる「あの、どんな感じで漬けたらいいのでしょう?」「ぬかに全部入ってるのがうってるから、大根を並べて、糠入れて・・・てきとうにさ」はい、出たよ。「てきとうに」そこで大根小さめ35本と、2斗樽と、ぬかづけのもとを準備しましてでもね、今のお嫁さんは私みたいのが多いから、ぬかづけのもとの袋に、ちゃんと図入りで裏に書いてあります。「なになに、樽をよく洗って底にぬかづけのもとをふたにぎり投入・・・とね。 その上に大根をすきまなく並べて・・・っと、その上にふりかけて・・・。」とごにょごにょいいながら、それでもなんとか全大根投入完了!そう、ここからが最難関。重石をのっける。重石こそ、だいたいにね、とか、重めにね、とか曖昧ゾーンもいいところだが、そこはやっぱりぬかづけのもとの袋に書いてある。「最初は40キロくらいの重石をのせてください」と。そんな重いの、もてるかな? 30キロならなんとかなるけどもさ。うちの近辺を物色し、ようやく10キロの重石をふたつと5キロをひとつと、3キロをふたつ見つけた。あと9キロかあ・・・と、庭石に目が行く私。よしっ!これでどうよ!!と、親亀の背中に小亀をのせて~♪と歌いながら重石をどんどん積み上げる。ピサの斜塔だねなんて一人悦に入っていると牧場主がそれを発見「もうちょっと重いやつで、安定感のあるやつととりかるから・・・」トラクターに使うおもりととりかえたのでした。だって、重さに忠実にしたらそうなったんだもんひとりで持てる重さには限界があるんだもんしかも、一週間くらいで水があがってきたら、軽くしろって・・・そのとき、またひとりで持てないと思ってさいいかげん・・・が分かったとき、人は一人前になるのね、きっと