三回忌
今日は母の三回忌だった。家族と親族あわせて5人で母の墓所に行き、法要を営んだ。本当はもっとたくさん親族に来てもらえばよかったのかもしれないが、母の兄弟もみな高齢だったり、体調が優れなかったりしているので、ささやかな式になった。今日は天気がよくて少し暑いくらいだ。母が天国に召された日も、一周忌の日も、よく晴れた静かな暖かい日だった。頭の上に広がる青い空を見上げながら、母は今頃天上の世界でどんなふうに過ごしているのだろうと思った。あちらの世界にも少しは慣れて、新しく天国に来た人たちの手をひいて道先案内などしているのだろうか。幼子たちの子守もしていそうだな。愛情いっぱいに育ててくれた母に、何も応えられず、何の孝行もできなかった・・・と今でも思う。まったく期待と想像を裏切ってばかりの娘だった。でもせめて時間がかかっても、こんなふうに私が今生きているのは母が下地をつくってくれたからだ・・・と胸をはって言えるようになりたい。笑顔でいたい他の魂の痛みに寄り添える自分でありたい心が指し示す方向に、まっすぐ舵をとっていきたいいつか自分の人生を全うして、母に会いにいったときいつものように笑って「がんばったね」といってもらえるように本当にすべきこと、大切なことを見つけて自分の足で、心で、ちゃんと歩いていけるようにするからねだからこれからも見ていて・・・と、手をあわせて語りかけた