「子供の夢」に大まじめな大人たち
「夕陽のメトロン星人」今日、ウルトラマンアート展を見に行ってきた。本来ならば牧場主は除雪に、私は確定申告の準備に・・・とそんな余裕もあったりなかったりだが、なにせどちらもウルトラマン世代。ここは思い切って見に行って、それをパワーに変えて頑張ろう・・・ということで出かけた。ウルトラマンといえば、言わずと知れた特撮の円谷プロが生み出したヒーローだ。まさに子供時代のヒーロー。私も「ああ、こんな怪獣がほんとに出てきて暴れだしたらどうしよう・・・」なんてドキドキしながら欠かさず見ていた一人だ。太平洋戦争や沖縄戦を経験し、つらい時代を目の当たりにしてきた人たちが紡ぎ出した物語。美術学校を出てその腕を生かし、怪獣やウルトラマンのデザイン原画を描きだした人達。怪獣のスーツの中に入って、その動きや心情までも表現する人達。セットや模型を作る人、効果音を創る人。沢山の「だいの大人」が頭を寄せ合って、大まじめに作り上げた「子供たちの夢」会場には沢山の「何十年か前の子供たち」がいた。「あのころ」の眼で展示されてるもの、ひとつひとつに見入っている。怪獣やウルトラマンのスーツ、怪獣のフィギア、台本、デザイン原画・・・。どれもこれも、当時の男たちの汗と試行錯誤の後がにじんでいる。その沢山の情熱の結合体・・・アートなのだ。ちょっとの時間だったけど、楽しいタイムスリップができた。追記:今日の会場は県民会館だった。37年ぶりに来たという牧場主は今日、ほんとにちゃんと県民会館の場所が理解できたようだ。あの・・・私よりもずっと長いこと、というか生まれてから今日まで盛岡近郊で暮らしていらしたんでは・・・?