ひねもすのたり牧場日記

[にゃんことお昼寝♪] カテゴリの記事

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  涼しいので、まったり・・・

  今日は朝からかなり涼しい。もうほんとに名残もそこそこに、夏はいき秋が来てしまったのか・・・と思わせるような風の冷たさ。だけど、牧場への道すがらにプランターに植えてあるマリーゴールドの花がらを摘むのにはちょうどいい。バケツとはさみをもって坂道を下っていく。と、ここちよい陽気につられて外で遊んでいたにゃあさんも、ぽこぽこと後ろをついてくる。「一緒に花がらつむか？」という私の声に、小走りになるにゃあさん。マリーゴールドに鼻をくっつけてくしゃみしたり、蝶々を追いかけたりしながら、つかずはなれず、おつきあいするにゃあさん。なんだか娘と一緒に庭の手入れをしているような気分になる。まったりのんびり、静かな日曜日だ。以前、なにかの番組で「田舎暮らしや自然に憧れるが、ずっとその静かな環境にいるとさみしくて気が狂いそうになる」と話していた人がいる。心が疲れたときにちょこっと行って癒されるのはいいけど、毎日は無理・・・ということらしい。観光地は観光で行くからいいのだそうだ。私も若い頃は、とにかくバスや電車の便がよくて、できたら図書館やレコード屋さんに歩いていけて、仕事のあとはコンサートや映画に行って・・・みたいな環境に憧れていた。住むなら都会がいいって思っていた。それがまあ・・・いつからこんなのんびりさんになってしまったんだろう。共稼ぎで、お互い仕事が終わったらたまには外で食事して、買い物したり、レイトショー見たりして帰る・・・なんて生活もいいな、とか思っていた。共稼ぎには違いないが、一緒にあらためて帰るところはない。仕事帰りに寄り道できるところもない。うろこ雲の広がる空を見上げながら、もう一花咲いてもらうために花がら摘んだり、野菜畑をのぞきに行ってみたり。この生活はいったい、私の肌にはほんとにあってんのかな？・・・なんて考えていたらふいにおかしくなって吹き出した。「なに一人でばか笑いしてんの？」って顔のにゃあさん。「ごめんごめん、今ね、この生活はあってるのかなあ？って思って笑ったんだよ」と私。ただひとつ言えるのは、こうして愛猫とのんびりできるのも、贅沢な時間に違いないであろうということ。秋の匂いがすこしずつ混じってきた風にふかれるのも、いいなあってこと。みなさんは、田舎の風派ですか？　　それとも、都会の水派ですか？

  August 30, 2009

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  あかくん、華麗なる復活

  昨日あまりの蒸し暑さに、うちの愛娘黒猫のにゃあさんがＦＭを聞きながらうだうだしているころ、牛舎にも体調を崩している男がひとり。あかくんである。いつも元気なあかくんだが、昨日ばかりは朝から不調オーラをふりまいている。よだれをたらし、私の足元にまとわりつく。「おかーしゃーん、ぐあいわるいよお・・・。」とぐずる子供みたいである。パソコンに向かうとキーボードに頭をのっけて「ぐあいわるいのぉ。」と訴える。そしておなかをぺたんとついてじっと目を閉じている。一日中そんなふうなので、夕方獣医さんに電話して診てもらうことにした。牧場主が即席で作ったリードを両前足にくぐらせてひもを結んでおく。「えええぇぇ・・・。」と嫌な予感を覚えている顔のあかくんだが、体調が悪すぎて動けない。やがて獣医さんが到着、あかくんの両前足を持って獣医さんに向かって万歳させる。「はなして！おかあしゃん！やだー！」と弱弱しくばたばたするあかくん。獣医さんにお薬をもらって嫌がるあかくんの口に入れ呑み込むまで口を押さえる。それから「おやすみ」と頭をなでて家に帰るまで、あかくんはずっと私をにらみっぱなし。「おかあしゃん、僕にひどいことした。」てな顔である。そして一夜明けて・・・。にゃ～ん♪にゃ～ん♪「おかあしゃ～ん、起きて～♪」朝早くからお迎えにきたあかくん。すっかりご機嫌である。まだちょっとふらふらしているが、昨日とは顔つきが全然違う。よかった、よかった、さすが野生児あかくん。そして昼近く。彼は完全復活をとげた。あかくん：「ぬおっ」のらくろ：「うひゃひゃ」あかくん：「こんのお！キーーーック！！」のらくろ：「うげっ」あかくん：「顔面ウォ～ッシュ！」のらくろ：「ぐええ」あかくん：「とどめだあ！！ネックブリーカー！！」のらくろ：「う～ん、ギブ、ギブ」あかくん、完全復活・・・。

  July 24, 2009

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  日常～やつらとの他愛無い時間～

  いつもの昼下がり。乾牧草も終わり、なんとなく気の抜けた昼下がり。おや、あれはあかくんとのらくろ。しっぽを上げて「ご機嫌ウォーク」でやってきた。これはベストショットが撮れるかも・・・。ちょっと、ちょっと、あかくん！ストップ、ストーーーップ！あーあ。なんで途中から早足になるの・・・。でもま、そこがあかくんのかわいいところ。いつも仲良しの２匹。ごはんの時間になると、うるさいくらい足につきまとってくる。そうかと思うと、ぷいっといなくなり、長いお散歩に出る。窓辺の自分のお布団の上で、ながーーいおみ足としっぽを伸ばしてくつろぐ、にゃあさん。母のいなくなったあとは、父の隣に座ったり、お布団の上にあがって一緒に寝たり。誰よりも「今、自分を必要としている存在」を知っている。母がいた頃は、いつも母の膝の上にいた。こんな他愛のない日常のなかで、ときに世話のやける存在が、実は心を癒してくれる。電源を切ったり、ぱたんと本を閉じてしまえば、手のかからない存在がモテる最近。だけどその暖かさを感じ、手がかかるこの子たちが、私の心を癒してくれる。

  June 17, 2009

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  のらくろのＧＷ♪

  巷はＧＷですねえ。当牧場はというと、もちろん通常営業です。しかも牧場主にいたってはアルバイトの予定まで入れてしまいました。そんなかえってあわただしいＧＷの朝は、うちの勝手口を出たとたんに、迎えに来たのらくろの顔を見て始まりました。「おなか減ったにゃあ♪　ごはん食べるにゃあ♪　ごはんちょうだいにゃあ♪」足にまとわりつき、しっぽをぺたっとくっつけて、のらくろは一緒に歩きます。いつものお皿にいつものごはんをあげると、女子に惚れられそうな勢いでがっつり食いの、のらくろ。「美味しかったにゃあ♪」と口のまわりをなめなめ、毛づくろいをしてぷい～っと遊びに行っちゃいました。・・・と、思っていたら・・・・。いました。「お前はいいねえ」といいながら、搾乳へ。そして搾乳が終わって戻ってくると、また現れたのらくろ。「牛乳飲むにゃあ♪　しぼりたてちょうだいにゃあ♪」こんな人、いるよね・・・。

  May 1, 2009

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  フーテンの、のら♪～男はつらいよ～

  パー、パラパラパラ、パララ～♪　パーラ、パーパ、パーラパラララ～♪私、生まれも育ちも岩手山麓。岩手山の雪解け水で産湯を使い、姓はのら、名はくろ、人呼んでフーテンの　のらとはっします。奮闘努力の甲斐もなく～♪　今日もなみだの～♪わたくし、チョコレートが大の好物。おおっと、この八重歯がかけてるのは、虫歯じゃあ、ありやせんよ～。だけど食べだしたら、やめられない止まらない♪　鼻血が出るまで食べちゃうよ。（うそうそ、鼻血は出さないよ・・・）おっと、鼻血といえば私の相棒のあかくんね。あいつあ、鼻血出したことあるらしいですよ。まだこーんなちびっこの頃、天井裏からぽたっと落ちて、落ちたところに一輪車があってね、激突。そりゃあもう、鼻血ぽたぽたたらしてるから、こりゃあ助かるまいと思ったらしいですけどね。いまや、あの図体。あ、でも、私も相棒がいるから、楽しいんですけどね。おおっと、舌が出っぱなしなのは、言いっこなしだ！

  March 27, 2009

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  漢（おとこ）は拳で分かり合うもの・・・？

  のらくろ：「なーんか、つまんにゃあ・・・。あかくんはなんでそんなに大人なんだよ。もっと怒ればいいじゃん！世の理不尽にさ！！」あかくん：「そんな血気にはやるばかりじゃだめなんだよ。言いたいことはちゃんと筋をたてて訴えなくちゃさ。」のらくろ：「気がおさまらねえ！　あかくん、１発殴らせろ！」あかくん：「えーーー？お、俺？なんで？　・・・この１発だけだからな。」のらくろ：「・・・やっぱ、１発じゃ足らにゃあ！　えーーーい！」あかくん：「うげ・・・。　何すんだよお！！」あかくん：「もお！ちょっとそこに座れ！！　１発だけって言ったでしょ！　男がひとたび口に出したことを、ころころ変えるなんてさ！！」のらくろ：「ご、ごめーーん。調子に乗りすぎた・・・。」なんて会話が二人の間で交わされているかどうかは定かじゃないが、しょっちゅうこんな感じのじゃれあい具合。いいね、男同士は。拳で分かり合えるから。あかくん：「ちっとも、よくにゃあ！！」

  March 26, 2009

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  名前にまつわるエトセトラ～にゃんこ編♪

  私のにゃんこ好き歴は、大人になってからなのでかなり浅いが、それでも今ではにゃんこなしでは夜も日も暮れぬ（ちょっとオーバー：笑）毎日である。小さい頃、私は純粋な犬好きの人たちの中で育った。それで自然にわんこは赤ちゃんのころから大好きだったらしいが、逆にまわりの大人たちに「猫は化けてでる」とか「猫はあだ討ちする」とか「猫はえさをやっても恩を忘れる」だのいろんな根拠のないことを吹き込まれて、猫からは遠ざけて育てられた。そんな大人たちの中でも祖母は犬も猫もけっこう好きで、ご近所のええとこの猫ちゃんをご主人がお留守の間預かってあげたこともあるという。その名もマリーちゃん。（ちなみに白い毛がまぶしいペルシャ）祖母は明治の女なので、「猫たるものご飯にお味噌汁をかけて、煮干を２、３匹のっけてあげれば喜んでたべる」と思い込んでいた。だが、いっこうに食べる気配のないマリーちゃん。しかたなく自分たちもめったに食べられないお魚の缶詰をあげてみるが、これまたフンフンと匂いをかいで、「いらな～い」。ふつふつとこみ上げる怒りをなんとか抑えて、今度はおさかなソーセージをあげてみるけど、これもだめ。ぐっと奮発して尾頭付のいわしをあげてみたが、か～るく無視。忍耐強い明治女の堪忍袋の緒もこれまで・・・。　「こ、このくされ猫ぉ！！」　　マリーちゃん上空に怒号がとんだ。と、旅先のご主人から「マリーちゃんはどうしてまして？」と電話があり、祖母がこれまでの経緯を話すと、ご主人は「ああ、ごめんなさい。うちのマリーちゃんはビスケットしか食べませんの」と一言。ビ、ビスケットだあ・・・。子供らにもあまり食べさせてやれんかったのに！・・・というような次第で、どうやら我が家はにゃんこはあまり好きじゃなくなったらしい。しかし、猫の名前ってなんか外国の名前とか、スウィートな名前が多いですよね。マリーとか、アドルフとか・・・。　もも　とか　　ここあ　とか・・・。もしくは和猫の女の子だったりすると、小粋な名前になってたり・・・。小梅　とか　小雪　とか・・・。日本の共通語的な名前はやっぱ、たま　ですかね。うちに前に居ついてた三毛の女の子は「のらいち」って名前でした。人間だったら、縞の着物なんか小粋に着こなしそうな風情の子で、生さぬ仲の子猫に添い寝して育ててるような優しい子でした。あと、あかくんのパパは赤毛でガチャピンみたいに横長な顔だったので「がちゃくん」って呼んでました。世界で一番有名な猫の名前は、トム　かな？それとも　キティ　かな？

  March 17, 2009

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  暴かれたプライベート

  たそがれ時、静かな寝息とともに上下する色違いの毛玉がふたつ・・・。ほほう、これは大スクープだ。こうしてふたり揃ってところを載せられたら、世界中ひっくりかえるぜ！ざっ（カーテンを開ける音）ティーキシ、ティーキシ、ティーキシ（シャッターを切る音）「にゃっ、にゃんだね、ちみたちは！！（な、なんだね、君たちは！！）」ちょっと見にくいですが、奥のにゃんこの顔にご注目そこにいたのはなんと・・・毎度代わり映えのしないむっさい男ふたり。ご存知、あかくんとのらくろです。日本中がたそがれ色に染まるころまで、ぐっすりおねんねしてたのです。「にゃーんだ、おかあさんかよ。さ、寝よ寝よ。」「暴かれたプライベート。黄昏時に寄り添い眠るふたつのかげ」

  March 13, 2009

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  アイドルの条件

  「まだ寝てたいのに、だ～れ～？」とむっくり起きてきたのは、自称当牧場のトップアイドル、のらくろくんです。ぼく、のらくろ。アースウェル牧場のアイドルなんだよ。おとうさんもおかあさんも、どんなにけんかしてたって、ぼくの仕草ひとつでにっこりさ。アイドルはね、みんなに夢を与えなきゃいけないの。つらいことや、かなしいことがあった時でも、ぼくを見るだけで笑顔になれるようでなくちゃね。だからちょっとでも時間が出来たら、よく眠って、ご飯もしっかり食べて、毛づくろいもちゃんとしないとね。ぼくなんか、キューティクル、ツヤツヤだよ。そ。アイドルの基本はやっぱ、カメラ目線だよ。嫌味なく、さわやかにね。自然なポージングも大事だよ。あかくんやにゃあさんはカメラを向けると「いや」って目を背けることが多いけど、自称とはいえトップを張るだけのことはあるね。なぜか、彼だけは常にカメラ目線。今って、嵐とかカトゥーンとかけっこう頑張ってるみたいだけど、ぼく、負けてる気がしないんだよね。体だってやわらかいし、運動神経も抜群なの。ねずみだって、バンバンとれちゃうのさ。ちょっとアンニュイに、こんなポーズもとっちゃうよ♪　君のハートを盗んじゃうぞ。うんうん、かわいいね。だけど、なんで下の八重歯１本、欠けちゃったんだろね～。舌が格納できないじゃんねえ。「おかあさんっ！それはいわないでって言ったでしょっ！！」

  March 7, 2009

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  あかくん、風邪気味

  みなさんお馴染みのあかくんです。最近ちょっぴり元気がありません。風邪気味の模様です。動物たちも人間と同じで、風邪もひけばおなかも壊します。牛たちも春先は下痢がはやったり・・・。当牧場の和牛ちゃんも、只今おなかをくだして今日、お薬をもらいました。あかくんもここ１週間ばかり、鼻をぐしゅぐしゅさせて、口をふにゃ・・・とあいて、思い切り口呼吸しています。「あかくん、だいじょぶ？」と聞くと、顔をあげて「は、はだが、づまっで、いぎ、でぎないの゛・・・（は、鼻がつまって息できないの）」ってせつなそうな顔をします。職業柄、獣医さんもよく来てるので診てもらってもいいんですが、どうも察知して逃げちゃうんですよね。最近はもう、薪ストーブの近くでぐっすり眠って、ごはん食べて、また眠って・・・の繰り返しです。ときどきふらっと出て行って、おとといは牧場主の実家にいました。私：「あかくん」：「にゃあ」私：「おうち行く？」：「にゃあ」というわけで、一緒に車で・・・・は帰ってきませんが、あとからぽこぽこ追いかけて戻ってきました。だる・・・だるいのぉ・・・・。いいよ、あかくん。ちょっとゆっくり養生していきなね。でも、ま、まさか、あかくん。シティー派（死語）ばりに、花粉症なんじゃないよね。：「わ゛がんにゃあ゛～（わかんにゃあ）」

  March 4, 2009

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  おれって、ＢＩＧ？

  これ、誕生日プレゼントに「癒しのオーラをまとう友人：Ｓさん」からいただいたタオル、なんと刺繍入り！！しかも色違いで「○○牧場」、「○○ＦＡＲＭ」の４枚セット。二人で使えるように考えてくれたみたいです。仕事でも使えるように丈夫なしっかりめのタオルで、頭にかぶるとちょうど真ん中に字が来ます。いつもは手ぬぐいとか、業者さんのご挨拶で頂くタオルをかぶって仕事してますが、これからはしっかり愛用したいと思います。Ｓさん、ありがとね♪　しかし・・・うーん、この文字の雰囲気、どっかで見たことあるんだよねえ・・・。あれ？どっからともなく「イノキ・ボンバイエ」が聴こえてきたぞ。ああ、かの偉大なレスラーのガウンの背中に光っていた闘魂の文字に似てるかあ♪長旅から帰ってきて、お疲れで爆睡のあかくんに、勝手にモデルになってもらいました。んー、じゃあ、こっちのローマ字は・・・。あれ？この肩にかけてるタオルの具合は・・・。かの偉大なロッカーのＥ・ＹＡＺＡＷＡのタオルっぽくない？　♪♪　のーってくれ！Ａ－ＨＡ！タオルを頭上にほうりたくなっちゃうね～。あかくん、今日はなんだかビッグに見えちゃうねーー！！そんなの、当たり前にゃ～ｂｙ　あかくんおやすみ・・・。

  February 11, 2009

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  つかのまの休息

  長い旅にでていた友人の帰還に、喜び、抱擁しあい、そのまま爆睡の男二人。・・・いや、二匹。おなじみ、あかくん　と　のらくろ　のツーショットです。秋口まではいつもふたりつるんで牛舎のまわりを走り回り、はたまたクラシックミュージックなど聴きながら、のんびりうたたねしていた彼ら。そんな彼らの関係に変化が見え始めたのは、当地に最初の雪が降る少し前のこと。あかくんが、まだ幼さのぬけないのらくろをひとり残して、ふらりと旅に出たのであります。のらくろ、しばらくはあかくんを探して鳴き続けましたね。　物音を聞いては駆け寄って鳴き、目がさめては思い出して鳴き。それはもう、傍からみていても、ちょっぴりせつない光景でした。そして、のらくろが鳴くのをやめたころ、あかくんはふらりと帰ってきたのです。　その時のあかくんはやせて、眼光鋭く、精悍な顔立ちになっていました。まさに、外で戦う男の顔。そして二人はしばし一緒のときを過ごし、また、あかくんはふらりと旅立っていきました。もうのらくろは鳴かなかったけれど、風の強い日や、大雪の日には、ときおり外を眺め、あかくんの身を案じているかのようでした。さて、それから２週間くらいたったでしょうか。またもやあかくんは、ふらりと現れました。・・・そして、ご覧のとおりの抱擁＆爆睡。しかもお気づきかもしれませんが、あかくん、今回はえらく恰幅がよくなってのご帰還です。私は牧場主と話しました。「この栄養状態は、きっとむこうの家にいたんだね。」と。むこうの家とは牧場主の実家です。うちの義父母もちゃんとキャットフードを準備して、一宿一飯のにゃんこたちを受け入れているのです。しかもうちより高くて、美味しいごはんを準備して。あかくん、明日からまたちょっと荒れるらしいよ、お天気。薪ストーブにあたって、少しゆっくりしていきなね。折しも流れ出したクラシック・ロックの曲に合わせたのか、やにわに拳を上げるのらくろ。・・・それとも、イエーイ！あかくん最高！！　ってことなのか・・・。「えーい、お前なんかこうだ。」「むぎゅう・・・」離れていた時間を飛び越えて、二人の男の友情よ、永久に・・・

  January 7, 2009

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