かつてバンコク楽宮ホテルの壁の落書き
日本では、社会保険料を40年払い続けた場合、退職後65歳時では給付金は月額約13万円となっています。夫婦2人13万円で生活できるかな。ずっと一人の私でさえ13万円は厳しいのです。おまけに65歳まで0円。しかも今の通貨価値でです。いままでは、国にお任せしておけば、なんとか老後は大丈夫と思っていた人も、日本版401kの導入などで自分で老後を考えなければならない時代が来ました。すでに知られているように、国民年金の破綻はあと十数年後に確実にやってきます。いまのままでは、支出が多くなる一方、収入は減少傾向にあります。考えられる解決方法は? まず支給時期を70歳にします。支給額を半分の6万5千円にします。掛け金を2倍にし、強制徴収の方法を考え、徴収年齢を引き下げます。これから社会に出て掛け金を払うべき人達は、納得して自分達の将来を犠牲にして、私の為に給料の30%を払ってくれるのでしょうか。既に、払うんじゃないと私は妹などに進言しております。香港などでは、いまだに制度化された公的年金は存在しません。自己責任なのです。私のように、40歳以下ならば、私の払った保険料が5.5%で運用されたとしても、払った額すらももらえない。「国民年金」は、受け取り額の変更や満期も延びる可能がある、果ては破綻の危険もあるブラックボックスなのです。香港の人達にとってはそんな状況こそよっぽど不安に写ることでしょう。何しろ、自分で定期預金しておいたほうが、よっぽど受け取り額が多いのですから。オフショアの銀行は、6%の定期預金に「国民年金」といった名前をつけて、日本人向けに販売すれば売れるのかもしれませんね。とにかく自衛策として最大のものは暗くなるから考えない、ということです。バンコクの最低級ホテルの壁の落書きに、旅行者の間に有名な詩があります。「豊かな青春みじめ老後」