不死山
浪の達人さん所有の中部国際空港をぬける。 富士山の頂上火口に造った自家用飛行場へ向かう。といっても、富士山は死火山ではなく、まだ休火山であり、江戸時代おおよそ300年前にも大噴火を起こしている。今でも、噴火すれば、関東方面は結構ヤバイことになるので、そのときは、飛行場も終わりである。10数年前までの、私の現実の大家族制によるファミリー(父母妹と私)の中でも、私は有名人であることは、以前にも暴露させてもらったが、この中で富士山に登ったことがないのは、何を隠そう私だけなのである。数年前には親戚一族郎党8人組ぐらいで、富士山を登っていたりなんかもするのである。しかし、私には、なかなかお呼びではない模様である。何せ、5,6時間で登れ、3時間で下れるのである。年間約20万人が登るのである。富士山は、古くからの霊山であり、最初の登山は勿論修行僧であり、富士山新興宗教がはびこびりすぎて、江戸幕府は弾圧したぐらいである。古くは、『日本霊異記』や『今昔物語集』『扶桑略記』などに伝えられる、修験道の開祖の役の行者に関するものもあり、罪のために伊豆に流されるが、術を使って海上を走り、空を飛んで、夜は富士の山で修行を積み、富士明神の神助を得て罪を許され、ついには唐土へ渡ったという。えんの行者は、日本のスーパーマンである。今昔物語といえば、恋した女性にふられた位の高い男が、恋に苦しみ、その女性のウンコを見たら、いっぺんに興ざめするのではないかと、思いつき、ウンコの箱を持った女性(昔の位の高い人はオマルにウンコをして、ウンコ係の人間が運んでいたのである)を捕まえ、箱を奪い去り、思わず、オマルを開けたそうである。しかしそこには、ピーンという臭いではなく、甘い香りだったとのことで、そこに顔を思わずうずめてしまったということであり、その後、ますます、恋心は増し、恋煩いで死んでしまいました、という笑うに泣けない物語もあるのである。いやはや、昔の物語って面白いですねえ。 PSちなみに、私の知り合い夫婦は、旦那が巨大ウンコをすると、嫁が、はしゃいで見に来るそうである。