さらば、マジュロ、今回最大のピンチ
海沿いをぶらぶらしたあと、夜中0時にチェックアウトした。メールで1泊いくらか問い合わせたときには125ドルである、高いなあと思っていたが、まあ、ホテルは3,4件しか主だったところはなく、アウトリガーマジュロのここにしたのだが、チェックアウトしたら2泊で90ドルであった。よく分からない。よく分からないが、あまり、従業員もやる気なさそうな気の抜け方がよろしかった。 昨晩、夜中にタクシー走っているのかと0時頃外を見たら結構走っていたので、今夜も安心して外に出るが、10分ぐらいはタクシーが来なかった。日曜だからだろうか、分からないが、止まったタクシーは、(基本タクシーは乗り合い)「空港か?」というと、空港とは逆方向に走り出した。客も乗っているのに、私も心配になり、空港とは反対に走っているじゃないか、暗闇に連れて行く気か!と多少興奮して尋ねるも、「大丈夫」を繰り返す。結局3,4キロ先のガソリンスタンド(夜遅くまで営業しているのはここだけか)に寄った。ガソリンは7,8リットル入れていた。なんだ、ガソリン入れるためかよ、とほっとし、途中、また客を乗せた。空港までの道のり、運転手は、「どのくらい待った?」と聞いてきたので、今夜はタクシーは少なかったのであろう。「ダイブ?シュノーケリング?」と聞いてきたので、しまった海水パンツ忘れた、(ホテルではなく自宅に)と思い出し、「ノー」というと「ナンダオメ」、と思われるのも面倒なので、「その通りだ」と答えておく。「この時間なら2時のコンチネンタルだな」といわれ、そうだよというと、いきなり日本語で、「イマナンジ?」と聞いてきた。1時頃だよと答えておく。空港に着いたら、現地の人が交代で乗っていったので、ああ良かったと思う。マジュロ国際空港建物全景土産物売り場には、免税品はなく、貝で作られた装飾品、そしてバーが1件、営業が終わった食堂。チェックインしようとしたら、誰もいない。よくよく見たらおばちゃんが一人後方で座っている。覗きこんで「チェックインカウンター?」と聞くと、そうだよ、といわれ、手続きしてくれる。「隣でTAX20ドル払って、あそこのセキュリティ通って待合室で待ってなさい」といわれ、ハイと答えたもののまだ出発までにまだ90分あり、飛行機もないので、ブラブラ外を歩いてみる。空港の滑走路の一番奥に、平和公園があるらしく、日本兵の慰霊塔などがあるらしいが、夜中真っ暗な中空港の横道で反対側までいくのも、慰霊をみるのも、ちょっとなあ、と思ったのでやめた。やめたといいながら、ちょと空港を覗く。ちょこちょこ、迎えに来る人がやってくる。ホノルルからやってくるようだ。マジュロの滞在時間は60分で、客を降ろして、新しい客を乗せてグアムに飛ぶ。裏の駐車場に行くと、外交官専用の駐車場外務省専用駐車場出た!大統領専用駐車場まったく、やることがなく、海沿いで45分ぐらい、ぼーっとした。やがて、出発の2時40分の55分前に飛行機がやってきたので、セキュリティとイミグレに向かって建物に入ると、何とセキュリティが閉まっている。誰もおらず錠がかかっている。うわ。そして、格子の向こう50メートルほど先に飛行機が止まっている。飛行機から客が降りてきて、イミグレに並び始める。こいつはやばい!私は歩く人を捕まえてあけてくれというと、空港職員じゃないといわれる。税関の人をみつけ、ここあけてくれというと、大丈夫といったきり、ちっともなんともしてくれない。悪い予感がした。壁に貼っている時刻表を見た。これを逃せば、今日の夜までまで18時間待って、ホノルルにいき、そこから日本に帰るか、明日今から32時間待って、3島経由してグアムに帰り、グアム夕刻便で日本に帰るか、いずれにせよ、会社は1日ずる休みせなあかん。それも逃したら木曜までない。Majuro, Marshall Islands (MAJ)-Guam (GUM) 1,854 マイルの時刻表2:40A 4:35A 156 73G 0 D 3:55 --M----月曜のみ、直行便なので3時間55分(時差2時間)9:30A 3:55P 154 738 4 8:25 S--T---火曜のみ、3島経由なので8時間25分10:35A 3:55P 154 738 3 7:20 -----T-木曜のみ。これも経由便なので7時間20分。この3便でグアム行きは終わり。というか、1週間で出発する便は7便でコンチだけである。まあそんな訳で、こいつはやばいと、ドアをたたく。さっきのコンチのおばちゃんがやってきて、「あんた!私、さっき、セキュリテイ通って待合室で待ってなさいって言ったでしょ!」と怒られた。まさか、セキュリティが閉まるなんて思ってもなかったのだが、何故かカンボジア人かタイ人みたいになって、おばちゃんに両手を合わせて拝むのであった。開けてください!と。「他の客を誘導してるから、そこで待ってなさい!乗れるか分からないよ」といわれ、ガビバーンとなりながらも、どんどん、ハワイから来た客は向こう側の税関を抜けて出て行く。おじさんがやってきて、パスポート貸しなさいと言われ、格子の向こうに渡すとパスポートを持って消えた。5分ほどすると、おじさんは戻ってきてパスポートを返してくれた。そこには出国のスタンプが押されていた。しかし、わたしは、まだ通れず、夢遊病のように3メートルぐらいのところを行き来する。やっと離陸10分前に、3人セキュリティ室に入ってきて、鍵を開けてくれて、コンベアを動かしてくれた。おお!神は存在した!そして、何故か丹念に荷物を全部開けて総チェックしていただき、走る。走る前に、イミグレを済ませてないとまた止められるが、いいや、さっきスタンプ押してもらったというが、無視される。ほらこれここ、とか3分ほどやり取りしていると、さっきのおじさんがやってきて、ああ、もうこいつのは押したといい、50メートル先の飛行機を目指す。皆さん、すみませんとノコノコ一人飛行機に入って行くと思いきや、まだタラップにマジュロから入ろうとする客がいて、安心。ご協力皆様に感謝であった。席に座ると、隣の太ったおっちゃんが、おお、細い国に行ってたんだねえ、と笑いながら話しかけてきた。ドアは閉まった。