バンコクー 十一月5日
コサムイから昨日戻ってきて、ファランポーンバンコク中央駅に荷物を預けて、パキスタン航空事務所に行き、オープンチケットで今日の空席を確認し、予約したあとは、日本は寒くなり始めた季節ではないかと思い、長袖のシャツを買った。ジーンズまで買ってしまった。5番バスに乗って降りて、適当に歩き、20バーツの安いテープを何本か買い、日本人観光局の前を通った。昨年、全ての財産を失い(空港券以外)トラベラーズチェックの再申請でお世話になったことを思い出した。そのあと、マレーシアホテル界隈を歩く。1980年代終わり、マレーシアホテル界隈は空前のともし火である。カオサンロードに安宿の地位を奪われるまではここか、日本人ならチャイナタウインヤワラートが中心だ。カオサンロードも、地球の打たれ方1版には、1ページしか割かれておらず、知り合った西洋人にその存在をチェンマイで教えてもらったほどだ。確かにカオサンには西洋人しかいなかった。(2,3年後には日本人も大いに増えた)マレーシアホテルには、トラベルメイトという旅行代理店があって、カンジャナさんという人と、空港券のやり取りを国際郵便でやりとりしていて、表敬訪問しようと、行ったが、接客中で、外から見るだけで、その横の屋台でちかくでぶっ掛けご飯を食べ、アイスティーを飲んだ。ルンピニー公園で昼寝をしていると、今頃、日本ではドイツ語の授業がなされていることだなあ、と思いながら排気ガスを吸う。しかし30分後スコール。時計台の下に雨宿りに入り、足元に蟻が大量にまとわりつき、片っ端からプッシュする。雨がやみかけ14番バスでそごう前降り、2軒ある日本の本屋で3時間立ち読み。価格は日本の1.5倍である。その後、タイ映画を分からないまま観る。映画の前には国王が現れ、全員起立である。バス40番に乗って、駅に向かう。また大粒の雨が降った。荷物をピックアップして29番のエアコンバスに乗った。雨が漏れてこないようにだ。しかし、窓から水は漏れ、左肩は濡れる。空港には21時に到着し、あと出発まで5時間ある。空港前にあるドンムアン村にいき、カオパットを食べる。荷物は18キロ。空席は十分あり、3席独占し、マニラに向かう。