▲▼▲▼▲　一方的に語るの大好き　▲▼▲▼▲

いつも、自閉くんは仕事から帰ったとき、自分で家の鍵を開けたがります。
なので、鍵は閉めてあります。


それが昨日は、ピンポーンと押したので、
珍しいなと思ってドアを開けると、
表情がただならぬ感じだったので、「珍しいなあ。ピンポン押すなんて。」　と言うと、

「・・たいへんなことになってしまってごめんなさい。
リュックのチャックが開いてて・・」


はっ！　もしかして、家の鍵を落としたとか・・？　
チャックが開いていたということは携帯も落とした・・？？

「鍵がないんだ・・」


あちゃー！
ついにやったか～ ・・

カバンにくくりつけてある鍵は嫌だということで、鍵は別個で持っていて、
“貴重品”扱いで大事にするようにと学校でも習って、
家の鍵と定期と携帯は大事にしていたけど、

リュックの縦向きのチャックが下まで開いていたら、そりゃ、落ちるわなあ・・


どこで落としたのかつきとめようと、
帰宅時の行動を振り返らせるのが、もどかしいのなんの・・
ひとつずつ聞いても、うまく記憶を戻せない。

どこでリュックのチャックを開けたのか。
バスでは座ったのか。
どこに立ってたのか。
乗り換えの際、どこで走ったのか。
乗り換えてからは座ったのか。
どこに座ったのか。等々、


とりあえず、バスの営業所に落とし物連絡をして、
見つかれば連絡をくれる、とのことで、

いや、そんなのを待ってられないので、
今帰ってきた道を逆走、
徒歩だったところは歩かせ、また車に乗せて走り、また、下ろして歩かせて・・

雨は降るし、暗くなるし、見えなかったけど、
でも、落としたものはそれくらい大事なものだとわかって欲しくて、
私は内心、とっくにあきらめていたけど、
とりあえず、１時間半ほどかけて探しました。


見つけられずに帰って、着信履歴を見るも、バスの営業所からの電話はなく。
そして、夜まで電話はかかってきませんでした。


ダンナが帰ってきて話をしていたときに、

「私だったら、道の真ん中にアレが落ちているのを見つけたら、
とりあえず、そのそばの柵とか、そういう所にぶら下げると思うねん。　ちゃう？」

するとダンナ、「そんなんするか？」
「するやろ～。 道に落ちたまんまで放置はないわ～ 」　と私。


自閉くんは、そういう場所を探すことはできないから、道だけを探したはず。
明日、私がもういっぺん、探そう。　と決めました。


今朝、８時台に一人で家を出て、(人が少ない方が探せる)
昨日、自閉くんが歩いた(走った) 場所の、今度はガードレールや柵を見て歩きました。


昨日、凹みに凹んで、
“リュックのチャックは絶対に閉め忘れない”　
ことはわかったみたいなので、あと、
“無くなったものは仕方がない。じゃなくて、探せば見つかることもある”
が、わかってくれたらなあ・・と。


押しボタン信号の横断歩道にさしかかったとき、そこに、
「あ・・あったあ・・・・＿|￣|○　」


　　
・・やっぱり引っかけてくれてありました。

鍵だけでは小さくて無くしやすいから、と、
シリコンの がま口に鍵を入れてヒモを通してあったのですが、
夜に降った雨が中にたまっていました。


「あったよ」　と電話して、帰って画像を見せました。

「見つかってよかったよ・・」　と言っていましたが、
わかったかなあ。　わかってくれたかなあ。


どなたかわかりませんが、ほんとうにありがとうございました

もう、脱力です。