クロサワノリユキ「虹光る」/ なかにし礼が、生きる意味を書く。『赤い月』　/ 我が家の椿

2007.01.28

★～今年の椿は赤く写りました

クロサワノリユキ「虹光る」

作家プロフィール :クロサワノリユキ Noriyuki Kurosawa

1969年　埼玉県に生まれる。
1993年　日本大学芸術学部V.C.デザイン科卒業。
1994年　イラストの仕事を開始。

1995年　日本大学大学院造形芸術専攻科修了。
1996年　「第一回プロバ大賞展」にて玉村豊男賞受賞。
　　　　以後、様々な題材を求めて世界各地を取材旅行で巡り、創作活動に専念する。

2000年　ガリレア・プロバフォーシンズンズホテル店で開催された
　　　　「プロバアート21展」にて画家としてデビュー。
　　　　　以後、有名百貨店での美術展に作品を展示。

2002年　新境地を求めフィジーを訪れ、作品制作に取り組む。

★～広い広い平原に虹を見る。
私は・・・朝焼けの雲が・・・ゆっくりと動くのを見る。
満州の母は、何を見たのでしょう・・・・

■赤い月■

常盤貴子主演！布袋寅泰共演！
なかにし礼が自分の母をモデルに記した同名小説を映画化！

1945年夏・・満州。
ソ連軍侵攻に伴いハルビンに逃げる満州に渡ってきた日本人女性と
その家族の運命を描いた感動大作！ビデオ絶版。

★～映像もすばらしかったけれど、
この母の生き方には度肝を抜かれました。
生きることの意味、尊さ、愛の強さ。

最後の場面。
戦争に負けて満州から引き上げる貨物列車の中で、
皆が叫ぶのです。

「こんちきしょう！わしらは何のために満州まできたんだぁ！！」
そう叫びながら、紙くずになった日本紙幣を撒き捨てるのですけれど、

母、森田波子は、目を見開いてしっかりと言いました。
「私には、すばらしい満州だったわ。」
そう言って、未来に無限の明かりを見るのでした。