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カテゴリ:セミナー・講演会
昨日7/7に、大阪証券取引所と監査法人トーマツ共催の「ヘラクレス株式上場研究会」に行ってきました。
<第1部>ヘラクレスの挑戦とその戦略 ○ヘラクレスの概要 ・証券取引市場で、唯一株式公開しているのが株式会社大阪証券取引所。 ・ヘラクレスは4年経ったが、ナスダック・ジャパンの撤退で、ブランドの壁を実感した。 ・注目されている会社はヘラクレスが多い。(日本一株価が高いガンホーもヘラクレスで公開) ・公募価格に対し2005年6月末株価が、2桁倍になっている企業は7社。ガンホー12.4倍(マザーズは1社のみ) ・7/7現在、121社がヘラクレスに公開しており、その売買代金は1兆800億円と、JASDAQの1兆3800億円にせまっている。 ・現在は、システム投資のタイミングの失敗により、新規上場手続きを停止しているが、11月頃から再開予定。 ・東京所在企業の審査は、東京スタッフ9名(非常に若い)で対応。 ・審査方針としては、事業基盤が確立しているかを重視し、企業の成長性については、市場が判断するべきものと考えている。 ・ヘラクレスはIRの義務化をしていないが、ファン作りとしてIRをサポートしている。(JASDAQとマザーズはIRを義務化) ・今秋にヘラクレス公開企業の紹介本「ヘラクレス図鑑」を出版予定。 ○ベンチャー市場別IPO件数(2004年上期→2005年上期) JASDAQ 29件→36件 ヘラクレス 5件→16件 マザーズ 20件→12件 最近、ヘラクレスでのIPOを選択するベンチャー企業が増えている。 ○ベンチャー市場の上位主幹事別IPO数(2005年上期、69社) 大和12件、新光12件、野村11件、日興11件、みずほIV3件、SMBCフレンド3件、いちよし3件、ディーブレイン3件 ○ヘラクレスの主幹事別IPO数(2005年上期、16社) 新光3件、大和2件、みずほIV2件、SMBCフレンド2件、エイチエス2件、野村1件、日興1件、いちよし1件、ディーブレイン1件、HSBC1件 ○市場別のIPO企業の経常利益 JASDAQ 売上 経常利益 社員数 (最大) ナルミヤ・インターナショナル(婦人服の企画販売) 250億円 42億円 1,725名 (最小) ウィズ(玩具の企画、開発、生産) 30億円 5700万円 62名 (平均) 149億円 69億円 ヘラクレス (最大) ゼンケンヤール(英会話教室、教材販売) 63億円 1億円 316名 (最小) 日本通信(法人向け携帯通信、データ通信サービス) 56億円 △1億円 94名 (平均) 30億円 3億円 マザーズ (最大) シンフレクス・インベストメント・アドバイザーズ(不動産投資顧問) 129億円 53億円 48名 (最小) ファーストエスコ(省エネ支援サービス) 25億円 1800万円 58名 (平均) 47億円 8億円 →経常利益で1億円あればどの市場でもIPOが可能。 ○調達金額の状況 2005年上期IPO企業69社の平均調達額は37億円。 主幹事証券の規模と調達金額には相関関係がみられる。 野村 平均調達資金29億円 公募時の平均時価総額130億円 大和 41億円 150億円 日興 27億円 130億円 (ジュピターテレコムの1000億円調達を除く) 新光 10億円 62億円 みずほ 6.8億円 39億円 ○ベンチャー市場のトレンド ・7/5の全市場(約3800社)で売買代金上位50社に、マザーズ5社、ヘラクレス3社、JASDAQ 2社が入っている。 ・2005年上期にIPOした69社のうち、6月末時点で公募価格を割り込んでいるのは5社 ・同じく初値を割り込んでいるのは42社 →初値はドンドン高くなりその後、株価は下落するが、公募価格を割るケースはまれで、投資家は的確に銘柄選別をしている お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年07月08日 19時05分40秒
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