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カテゴリ:セミナー・講演会
モルガン・スタンレー主催の年金セミナーに本年1月に続き行ってきました。
このセミナーの対象は大企業の企業年金の運用者(機関投資家)なのですが、グローバルな市場動向を、半期ベースで説明してくれるので、定点観測のつもりで今年から毎回参加をしようと決めています。 ○2005年上半期の世界市場 ◆アウト・パフォーム(魅力的な投資先) (2005年1月 新春年金セミナーの予測) ・世界株式、日本株式、エマーシング・マーケツト、石油、コモディテイ/金 (6ヶ月後の結果) 日本株式は1月→5月に見通しがハズれ、金については予測がハズれた。 ◆アンダー・パフォーム(魅力に欠ける投資先) ・米国株式、日本国債、米ドル、欧米不動産、ヘッジファンド (6ヶ月後の結果) 米国株式については、2005年後半から引き続き下落を予測。日本国債につていは予測がハズれた。ヘッジファンドは、数かが増えすぎて殆どが儲かっていない。 ○2005年下半期の世界投資環境の注目点 ・世界の景気先行指数(OECD景気先行指数)→2005年はマイナスになっている。 ・主要国の金利動向(現在の10年国債利回り)→米3.91%、独3.13%、日本1.17% →米国の短期金利が5%を上回ると住宅ローン金利が上がり不動産部門は打撃を受ける。 ・原油価格→現在60ドル/バレルが、2005年後半から来年にかけて40~50ドルに下がると予測。理由としてはヘッジファンドが投機目的で購入しているのと、米国の原油在庫が増えているのと、短期の船会社の売買レートは下がってきていることから。 ・中国のインフレ動向→2005年上半期GDP成長率9.4%に対し、インフレ率は2.7%と殆どインフレがない状態。元の為替切上げがあれば成長率減少の影響はあるかも。 ・米国の不動産市場:可処分所得に占める住宅負債比率が1994年16%→2005年18.5%と増加。 →10年国債利回りが5%以上になると景気後退となる。 ・英国の不動産市場:住宅価格/可処分所得の比率が1996年240%→2005年500%と倍増。明らかにバブルであり、英国の不動産バブル崩壊が引き金となって欧州全体の不動産価格の下落も想定される。 ・世界株式(除く日本株式)のリスク・プレミアム(MSCIコクサイ指数)は3.8%となっており、低い金利が継続している為、世界の株式はリスクが低いまま。 ・日本株式もリスク・プレミアム(MSCIジャパン指数)は6%を超えており、リスクは低い。 ○日本株式市場の注目点 ・貿易フローの変化→5年前は欧米への輸出のみだったが、現在は中国向けが加わり、日本経済は3気筒のエンジンを持っている。 ・持ち合い株が解消し、市場への供給が減っている。 ・東京と大阪で土地価格が底打ち ・株主重視経営の潮流がある →主要国の中で日本だけが、国債利回りより配当利回りが高い 日本 米 独 配当利回り 1.3%(TOPIX) 2.2% 2.4% 国債利回り 1.2% 4% 3.1% ・企業のバランスシートが改善し、フリーキャッシュフローは拡大している ・国債有料銘柄の相場を牽引を予測 →TOPIXコア30インデックス銘柄がリーダーシップを取るのでは? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年07月11日 20時07分53秒
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