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自称起業家の読書日記

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2005年07月17日
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カテゴリ:経営者の本
西武王国ーその炎と影新装版
西武王国ーその炎と影新装版

西武の創業者、堤康次郎の側近である弁護士の著者が、米寿を記念して本書を1990年9月に発売しが、発売直前に西武側に全冊買い取りされ、幻の「発禁本」となった本であるが、著者の息子が今年2004年3月の商法違反事件、10月の株式偽装工作等の不祥事を見て世に送り出すべきということで、再出版された本である。

康次郎と著者との出会いから始まり、西武王国の黎明期から、康次郎の死後は息子たちの後見人としての立場で、40数年間、常に西武グループの意思決定の中心にいた側近による、記録であると感じた。
堤義明はバブル期には、日本列島に1500万坪の土地を有する世界一の富豪と言われた。

<読書メモ>
・戦時中に戦費調達の目的で発行された日本興行銀行のワリコー(割引興業債券)は、終戦時に100億円あったが、GHQの法律で金融機関保有の85億円は払い戻すが、法人と個人が保有する15億円は棚上げになる予定であったが、康次郎の指示で著者がGHQと交渉し、個人分も返済されることとなった。

・戦後、横浜正金銀行も閉鎖され、その有力者が集って東京銀行を創設した。

・戦後、GHQにより日本興業銀行も閉鎖の危機を迎えたが、パージの身であった康次郎の指示で著者がGHQに交渉し、閉鎖を免れた。

・康次郎は、土地に対する執念が強く、土地買いの妙味は、人が手を出さない揉めている地所を安く買い、うまくその難題を解決できるかどうかと考えていた。

・伊豆長岡の三養荘(岩崎小弥太の別邸)は、1947年に三菱財閥から購入。

・東京、芝白金の迎賓館1万坪を朝香宮から買収。

・赤坂プリンスホテルの敷地は、朝鮮の李王の屋敷だった。

・東京プリンスホテルの敷地は、徳川家17代当主から買収。皇女和宮の霊廟もあった。

・高輪プリンスホテルの敷地の一部は毛利公の江戸屋敷(7千坪)だった。

・池袋の西武池袋駅、西武百貨店の広大な敷地は、元々は国鉄からの借地であり、訴訟後和解して坪22万円で買収した。

・玉川上水の北側、砂川町・東大和市に約10万坪は、旧中島飛行機の所有であり、財閥解体命令の直前に買収し、戦後、駐留軍の住宅地して大蔵省に売却。(当時、飯能で坪100円前後のところを、坪400~500円で売却)

・サンシャインシティプリンスホテルの敷地は、巣鴨刑務所の跡地を払い下げてもらった。

・東京オリンピックの前年に、新幹線建設予定地の情報を国鉄筋から間違いの無い情報を得て、新横浜駅周辺、新大阪駅周辺、中国・九州方面の土地を買収し、莫大な利益をあげた。

・康次郎の土地に対する教訓
 1.土地に対する情報を的確に収集する。
 2.将来性のある良い土地を探し出す。
 3.住んでいる人を困らせない。
 4.いわく付きの物件でも将来性があれば安く買い、トラブルを解決して価値を高める。

・康次郎と東急の五島慶太は元々仲が良く、「小田原電気鉄道会社(現在の箱根登山鉄道)」が売りにだされた時に康次郎は、自分が買収せずに五島に進めたが、五島は買収後、強羅ホテルを小佐野賢治に売り払い、3つの裏切り行為(1936年武蔵野鉄道株の買収事件、1944年旧西武鉄道・武蔵野鉄道・食糧増産株式会社の合併申請の運輸省不許可、1949年箱根十年戦争)にあった。

・康次郎は正式な個人の遺産を徹底的に少なくし、財産の殆どを法人名義と株にしていた(国際興業の小佐野賢治も堤に学んだ)為、清二や義明が納めた相続税は東急の五島慶太や大正製薬の上原正吉の遺族と比べるもなく小額だった。

・康次郎には、嫡出子3人(清二、義明、康弘)以外に、嫡出子でない子が10人近くいて、弁護士である著者が個別に「遺産相続権利放棄書」を書いてもらった。

『西武王国-その炎と影』 中嶋忠三郎著 サンデー社
 2005年1月20日 新装第1版第4刷発行  2000円





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最終更新日  2005年07月23日 10時39分50秒
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