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カテゴリ:セミナー・講演会
10/14(金)に独立行政法人情報通信研究機構(NICT)主催の起業・経営セミナーがあり、ジャフココンサルテング(株)の米澤則寿社長が、「ITベンチャーの資金調達」というテーマで講演をされたので、出席してきた。
講演メモ ○投資と融資の違い 投資は「世界一コストが高い、創業者と投資家との深い約束」で、10投資して100になったら、お互いに50づつ分けること。 融資は10借りて、100になったら10返済して、残りの90は全部自分のもの。 ○ベンチャーキャピタル(VC)が投資をする際の判断 ・マーケットが拡大しているか? ・投資先のスピード(成長性・意思決定) ・先行性があるか? ・社員の質はどうか? ・社長の資質はどうか? →VCのファンドは通常10年間の期限があり、2桁のリターンかを要求する。 ○これまでのベンチャー経営者像 ・戦後期に何も無い所からたたき上げで事業をスタートした(ダイエーの中内氏) ・日本の枠かせ飛び出て、海外の大学で教育を受けた(ソフトバンクの孫氏) ・大企業で主流から外れて、1人でスピンアウトした ・大学の研究室 →現在は高学歴の創業者が増え、大企業からのスピンアウトもチームで飛び出すケースが増えている。 ○経営トップとして必要な資質 ・志、ビジョン、夢 ・リーダーシップ ・洞察力 ・持続的集中力 ・バランス感覚 ・謙虚、誠実 ・計数感覚 ・チームワーク ○シュンペーターによるアントレプレナーの特質『経済発展の理論』 ・データの存在しない世界に賭ける直観力 ・既成観念を打破する自由な発想 ・抵抗精力に立ち向かうリーダーシップ ○ジャフコの運用ファンド概要 ・業務執行組合員(無限責任組合員)は組合財産の運営管理などの業務を執行 ・出資者は有限責任組合員 ・出資金は1口1億円で1口以上 ・契約期間は通常10年、2年延長も可。 ・出資金の払込は、一括払込方式とコール(分割払込)方式 ・業務執行組合員は管理報酬(2.5~3%)と成功報酬(利益の20%)を受け取る ・出資者への報告は、投資報告書の送付と出資者総会(年1回)の開催 ・出資者への分配は、業務執行組合員の裁量により、投資証券売却代金等から現金もしくは現物(株式)で随時分配。ただし、分配時の純資産額を超えて組合財産を分配することはできない。 ・有限責任組合員の対の譲渡は、業務執行組合員の承諾が必要 ○ジャフコのビジネスモデル ・運用ファンド 36組合、総額3,593億円、投資先2875社 ・ジャフコ本体の資産総額 1,659億円(04年12月末) →ジャフコはファンドからの管理報酬、成功報酬の収入とジャフコとしてもファンドに出資している分配金の2つの収入がある。 よって、個人投資家としてベンチャーファンドに投資したい場合は、ジャフコの株に投資すれば、間接的にベンチャーファンドへの投資と同じこととなる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年10月20日 13時37分46秒
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