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カテゴリ:セミナー・講演会
10/28(金)に創業サポートセンターにて、「創業をお考えのあなたに贈る『ドラッカー経営思想の真髄』-ドラッカーから学ぶ企業経営-」というテーマで、ドラッカーの翻訳をずっとされてきた上田惇生・ものつくり大学名誉教授の講演を聴いてきた。
創業サポートセンターには初めて行ったが、創業に関する様々な情報が入手できそうで、これから通ってみたいと思った。 <講演メモ> ○マネジメントは人を幸せにする為のツール ・知識が専門化すればするほど、他人とチームを組まなければならなくなる。組織をいかに運営するかがマネジメント。人の幸せを考える為にドラッガーがマネジメントを考え出した。現在のマネジメント手法の8割はドラッガーが考えた。 ・マネジメントは学問ではなく、実践である。 →人類の歴史において、組織社会になったのは、たかだか200年前。 ○マネジメントの役割 ・事業により、人が生産的な仕事を通じて生かされる。 →事業は数値目標に落とし込まれ、目標を持つべき マーケティング、イノベーション、生産性、人の確保、物、金、社会的責任(ドラッカーは、利益はわざと入れない。目標ではなくいい仕事を続けるための条件、手段としての利益と考える) ○未来は分からない ・ドラッカーは、「未来も経済も予測不能であるが、未来について言えることは、自分で作れる。世の中は小さな事業を作った人が変えていく」と言っている。 ・「すでに起こった未来」は誰もが分かることができ、物事を知ってしまった人は後戻りできない。 例.中国の内陸に住む人民は沿海部の裕福な生活を知ってしまった。 日本では80歳が100歳の面倒を見なければならない時代がくることが、既に明確である。 DHC(大学翻訳センター)の創業者が、長者番付で1位になったということで、世の中の健康に対する関心が高くなっていることが分かる。 ・物事には発生から結果の間に、タイムラグがあり、それが見えた者が未来に先駆けてビジネスチャンスを手に入れれる。 ○IT革命は産業革命と同じ ・印刷革命では、印刷業者が儲けれたのは30年のみで、その後は書き手のコンテンツ屋が金持ちになった。 ・産業革命も、蒸気機関は大量生産を達成しただけで、何も新しい産業を生まなかった。その後に現れた鉄道の登場により新しい産業が生まれた。 →IT革命も大量生産のプロセスをルーティン化しただけであり、インターネットの普及こそが鉄道と同じく距離という概念を無くした。 ITの世界でも今後は、印刷革命と同様にコンテンツ屋が隆盛するだろう。 ○全てのものは陳腐化する ・世の中のスピードは早くなっており、常に新しく生まれかわらねばならない。IBMからPC事業を買ったレノボは、本社をニューヨークに移した。 →自分で自分を陳腐化していかないと、ほっておいたら人に陳腐化されてしまう。 ○事業の創め方 ・小さく、シンプルに、トップを目指す →理想を求めて、手持ちの道具を使って、ケースバイケースで進める ・問題がチャンスであり、そこにニーズがある ○日々の考え方 ・「自分は、何で周りに覚えられたいか?」を常に考えて行動する。 →あらゆる行動のベクトルが、その思いの方向に向かう 例.やさしい人、信頼できる人、ウソを付かない人 ○組織について 「成果をあげる人とあげない人の差は、才能ではない。いくつかの習慣的な姿勢と、基礎的な方法を身につけているかどうかの問題である。しかし、組織というものが最近の発明であるために、人はまだこれらのことに優れるに至っていない」(ドラッカー) ドラッカー関係書籍の今後の出版予定 『ザ・デイリー・ドラッカー』(仮題) 2005年11月発行 『傍観者の時代-ドラッカーの青春遍歴』(仮題) 2005年12月発行 『ドラッカー・セレクション』名著12選の発刊 2006年より ドラッカー学会が11/19に発足予定 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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