自称起業家の読書日記

毎週日曜の7時30分からの「がっちりマンデー」を見ることにしている。
今日5/14は、「コカ・コーラ」がテーマだった。飲料ビジネスは、面白い業界だと感じた。

＜番組の内容＞
○コカ・コーラの全世界の消費量
　・1日に13億杯、1秒間に1万5千杯

○コカ・コーラの歴史
　・1886年ジョージア州アトランタで、薬剤師のベンバートン博士が茶色の甘いシロップを開発
　　→1886年は、自由の女神がニューヨークに設置された年
　・当初は、水に薄めて店頭で売っていたが、店員が間違えて炭酸水で薄めてしまったことから
　　コカ・コーラが誕生した
　・1892年にザ・コカ・コーラ・カンパニー創業、現在は年商約231億ドル(2兆6千億円)
　・日本にコカ・コーラが伝わったのは大正時代
　・1957年に日本で本格販売が開始され、8年間で国内生産量NO.1となる
　
○コカ・コーラ成長の理由は「ボトラー・システム」
　・日本コカ・コーラ社は、マーケティングと原液製造を担当し、ボトリング会社が、原液を買い取り、製品化ボトル詰めし販売を担当している
　・地方の有名企業にボトリング会社ほ設立してもらうことで、地方企業の信用で商品が売れ、コカ・コーラ本社はコストを抑えて、短期間で販売網を拡大できる
　・世界200カ国で、現地のボトリング・パートナーを見つけ、現地人を雇う方法を取っている
　・日本国内にボトリング会社は14社(北海道、みちのく、仙台、利根、三国、北陸、セントラル・ジャパン、近畿、三笠、ウェスト・ジャパン、四国、南九州、沖縄)

○コカ・コーラの自販機ビジネス
　・自販機シェア　コカ・コーラ40%、サントリー17%、ダイドードリンコ11%、その他32%
(日経産業新聞調べ)
　・コカ・コーラの自販機は98万台、1日利用客2000万人
　　→120円×2000万人＝1日/24億円の売上
　・自販機のメリットは、人件費をかけずに24時間営業、値引無しの定価販売
　・コカ・コーラでは、搬入凝視やではなく営業社員が自販機に詰め込みから、商品の陳列まで担当
　　→1版売りたい週品は1番左上に陳列(人は左上から物を見る習性があるので)
　　　自販機の設置場所によって、左上の商品は異なる(飲食店の近くではお茶、男性客の多い所ではコーヒー)

○コカ・コーラの商品力
　・飲料メーカー年間販売量(単位：ケース)　(2005年飲料総研調べ)
　　コカ・コーラ5.1億、さんとりー2.9億、キリンビバレッジ1.7億、伊藤園1.3億、アサヒ飲料1.1億
　・日本コカ・コーラ売上総額推定1兆5千億円、200ヶ国中売上5位、利益は2位(1位は米国)
　・ドリンクは7つのカテゴリーらに分類(コーヒー、茶、炭酸、果実、水、紅茶、機能性)されるがその全てで1位か2位となっている(2005年　週刊ダイヤモンド調べ)
　　コーヒー飲料シェア：ジョージア40%、ボス16%、DyDo缶コーヒー11%、その他33%
　　機能性飲料シェア：アクエリアス33%、ポカリスエット26%、ダカラ12%、その他29%
　　果実飲料シェア：Qoo18%、なっちゃん15%、バヤリース8%、その他60%
・コーヒーの商品開発では、年間約400種類を開発し、数種類が製品化

○コカ・コーラのブランド戦略
　・「コカ・コーラ＝さわやか」を広告
　・スポーツ支援：多くのスポーツイベントに協賛
　　→1930年の第1回大会よりFIFAワールドカップを支援
　　　1928年の第9回大会よりオリンピックを支援
　・テレビCM；その時代の「さわやかタレント」を起用　
　　→1967年初代CMタレントは加山雄三、1983年早見優、2001年桑田圭祐
　・ロゴマークは、殆ど変えておらず、時代に合わせて広告の表現を変化させている

○日本コカ・コーラの今後の戦略
　・世界のネットワークを使って、日本商品を世界に売り込んでいく
　　→アクエリアスをスペインで販売、Qooは7ヶ国で販売されており、アジアで人気がある
　・5/29に新商品「コカ・コーラ・シスラス」を販売

○コカ・コーラの伝説
1.原液は企業秘密
　→限られた数人しか知らない、1919年から原液のレシピはアトランタの銀行に保管されている
2.コーラのビンのモデルは、女性のカラダではなくココア豆
　→1900年初めにニセコーラが1000種類以上出てきた。例、ソラ・コーラ(Sola Cola)、コケ・オーラ(Coke Ola)
　　1915年に他社がマネできない複雑な形のココア豆型ビンが誕生
3.タダになる自販機がある
　→学校、役所の一部の自販機では、災害時に無線信号が送られ、掲示板に災害情報が流れ、無料になる自販機がある
4.サンタクロースが赤いのはコカ・コーラのせい
　→昔のサンタクロースは、茶・紫・青等の色の服を着ていたが、1931年のコカ・コーラのクリスマス広告でサンタクロースを赤色にした後、赤色が定着した