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カテゴリ:経営学の本
大前研一氏の翻訳本ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代を読んだ。 ボッートしていと、グローバル経済に曝され、見えない時代のマクロな動きに付いていけなくなることに気づいた。突出した個人になるために必要な「6つの感性」(でざいん、物語、調和、共感、遊び、生きがい)を身に着けたいと思った。 先進国のホワイトカラーが従事する左脳型のルーチン・ワークの大部分が海外に委託できない、コンピュータに職を奪われないような新たな能力を身につけなければならない。 <読書メモ> ・経済のグローバル化により、産業は人件費の安い地域へ移っていく。上の方はアメリカのプロフェッショナルに引っ張られ、日本は「1億総中流社会」の時代から、急速に真ん中が薄くなる「M型社会」になっていく。 ・これからは、創造性があり、反復性のない、イノベーション、クリエイティブ、プロデュースというキーワードに代表される能力が必要になる。 ・「答えのない時代」の今、世の中で出たら、知識を持っていることよりも、多くの人の意見を聞いて、自分の考えをまとめる能力、あるいは壁にぶつかったら、それを突破するアイデアと勇気ょ持った人のほうが貴重。 ・21世紀は、優れた個人のもとで業が栄える。いかに突出した個人を見つけるかが起業の勝負を決める。 ・米国のコンピュータ、ソフトウェア、情報技術産業における仕事の10%が、今後2年間のうちに海外に移行される。2010年までにIT関連の仕事の1/4は米国を離れることになる。 ・2015年までに「330万人のホワイトカラーの仕事と1360億ドル(約16兆円)の労働賃金が米国からインド・中国・ロシアなどの低コスト国へ移行する。(フォレスター調査) ・2015年までにヨーロッパ全体で120万人分の職が海外に移行される。英国だけでも今後数年間に2万5千人分のIT関連職と、最大3万人の財務職が、発展途上国に奪われる。 ・GE社のソフトウェアの48%はインドで開発されている。現地で2万人もの人材を雇っている。 ・HP社はインドで数千人のソフトウェア・エンジニアを雇い、シーメンスもインドで3千人、オラクルは5千人のインド人スタッフがいる。 ・今後5年間で米国の金融サービス会社は、50万人分の仕事をインドなどに移すだろう(A・T・カーニー) ・患者がコンピュータ画面の問いに答えていくだけで、意思がいなくても予備診断を下せるソフトウェアやオンラインプログラムが登場。 ・ヘルスケア業界では、深刻な病気の危険度を見極め、これまで医師の診断に頼っていた生死にかかわる治療上の意思決定を下すのに用いる消費者が増えている。 ・近年、医療健康関連の電子情報データベースが増え、年間で世界で1億人が、オンライン上で医療情報を検索し、2万3千もの医療サイトを閲覧している。 ・農業の時代/農夫(18世紀)→工業の時代/工場労働者(19世紀)→情報の時代/ナレッジ・ワーカー(20世紀)→コンセプトの時代/創造する人、他人と共感できる人(21世紀) ・現在、MBAよりもMFA(Master of Fine Arts)美術学修士は、世界で最も注目されている資格。 ・1993年にはマッキンゼーの進入社員の内61%がMBA取得者だったが、10年も経たないうちに43%にまで低下。 ・今後15年でクリエイティブ産業は、全世界で6.1兆ドル(700長円超)規模の産業となる。 ○成功者と脱落者を分ける指標 1.この仕事は、他の国ならもっと安くやれるだろうか? 2.この仕事は、コンピュータならもっと早くやれるだろうか? 3.自分が提供しているものは、豊な時代の非物質的で超越した欲望を満足させられるだろうか? ・完全な全体嗜好を身に付け、ハイ・コンセプト、ヒイ・タッチな能力をマスターし、早くシフトできた人が最も大きな利益を得られ大成功を収める。 『ハイ・コンセプト』 ダニエル・ピンク著 大前研一訳 三笠書房 2006年5月20日第1刷発行 1900円 (本の中で紹介された書籍) 21世紀は個人が突出した時代であり、突出した個人が富を支配する世の中である フロー体験喜びの現象学 心はマインド… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年04月14日 23時13分12秒
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