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テーマ:今日の健康状態は?(10596)
カテゴリ:医療の本
青木雄二のゼニと病気
2003年9月5日、享年58歳、肺ガンで亡くなった青木雄二さんの最後の著書『青木雄二のゼニと病気』を読んだ。 <読書メモ> ○医療訴訟 ・医療訴訟は年間600件以上、勝訴率は僅か3割。(民事訴訟の勝訴率は、普通8割) ・医療裁判の3つの壁 専門性の壁:プロの過失を立証する為にはプロ以上の知識が必要 密室性の壁:事故やミスが起こる場所は相手方のテリトリーである病院 封建制の壁:他の医者に鑑定や証言をしてもらう必要があるが、同業者をかばい合う傾向がある ○医療裁判の費用 ・相談費用:約1万円→弁護士と初めて相談する時にかかる費用(約1~2時間が目安) ・調査費用:約30万円→今後の方針を決めていく弁護士費用 ・その他の実費:平均20~30万円(証拠写真代、協力医師へのお礼、医学文献のコピー代、交通費など) 以上の準備で少なくとも半年はかかる ・訴訟費用 実費:印紙代(賠償請求額の約6%)、切手代、コピー代、文献収集費用、協力者への謝礼金(3~4万円)、鑑定費用(30~50万円) 弁護士費用:着手金(賠償請求額の4~6%、貼っても負けても支払う)、勝訴した時に支払う報酬金(賠償費用の4~10%) 提訴から判決までは、地裁で平均3年かかり、控訴や差し戻しで高裁、最高裁と進めば10年以上かかる。 ○治療費(ある病院でのガン患者の治療費) ・食道ガン:平均258万円(3割負担で77万円) ・胃ガン :平均137万円(3割負担で41万円) ・大腸ガン:平均111万円(3割負担で33万円) ・直腸ガン:平均180万円(3割負担で54万円) ・肝臓ガン:平均247万円(3割負担で74万円) ・乳ガン :平均105万円(3割負担で32万円) 『青木雄二のゼニと病気』 青木雄二著 2003年11月15日第1刷 青春出版社 700円 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年04月16日 10時50分28秒
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