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カテゴリ:起業・ベンチャーの本
前略…。
ワタミ・渡邉社長の著書を続けて読んだ。 巻末の高杉良氏の後書きてもあったが、正しく「本書には16年間の社長業を通じて、会得した起業家のノウハウがびっしり詰まって」いると感じた。 『青年社長(上)』の取材時に、高杉氏より「日記を読ませてほしい」という依頼に、渡邉社長はあっさり承諾したそうだ。 「はじめに」の部分で渡邉社長自らが記しているように、私のように起業を目指す若輩者にとって、『一燈』となる本であった。 <読書メモ> ○どの分野を狙うか ・偶然の出会いの中から、いかにして自分の理念を確立していくか。会社経営の目的、ミッションを明確にし、仲間を増やし、理念の具現化に向けて努力を重ねる、そうしたステップを踏めるかどうかで勝負が決まる。 ・事業わ成功させたいと思うならば業種で選ぶのではなく、その業種で勝ち組に残るにはどうすればいいのか、という発想をすべき。 ・自分の本当にやりたいことをよく考える。 ○経営者になるための勉強 ・経営者必読の書マイケル・ポーターの『競争の戦略新訂』 ・ワタミの研修会テキスト 『ウィニング・パフォーマンス』 『ビジョナリー・カンパニー』 『ロープライスエブリデイ』(ウォール・マート) 『豊穣の人材』(マクドナルド) ○開業資金のつくり方 ・佐川急便の初任級は、当時月43万円、手取り37万円の中から毎月25万円を貯め、1年で300万円を貯めた。 ・自分の夢のもとである開業資金は自分で作る。 ・大きなリスクを負わせるような資金援助を親に求めるべきではない。 ○経営者に必要な資質 ・まずはバランス感覚 ・大きな目標にチャレンジする為には、仲間をつくることも欠かせない。 ・成功する経営者に共通しているのは、強烈な「欲」をもっていること。 ・人生の結果=(環境+偶然+遺伝)×ビジョン×行動 →環境と偶然と遺伝は一生に大きな影響を与えるが、自分の進むべき方向性をしっかりと思い描き、行動するひーことにより、人生の結果は大きく変わる ○繁盛店にする ・価値=商品÷価格であり、価値の高い店かせ繁盛店になる。 ○人を雇う ・最後はやはり人間性 ・経営理念を理解し、共感してもらえる人を採用する。 ○アルバイトに気持ちよく働いてもらう ・ディズニーランドには「いつも今日が初演」という言葉がある ・ワタミではサービス部門は半年経ったらバイト代は上がらないようにしている ・3年前に3千人のアルバイト全員へのアンケートの結果、働く理由として「やりがい」が多く、「お金」が木手は4番目目だったので、他より200円安くしている。 ・ワタミの場合、アルバイトの数は標準店で50人、社員は207人、大型店で80人、社員3.5人。店長の生きん年齢は25歳。 ○友人を部下にする ・立場の違いは早い時期にはっきりさせて、友人・家族にしろ、部下になりえないなら組織として動き始める時に辞めてもらう。 ・共同経営はありえない、経営は個人でやるもの ・圧倒的な力の差がない限り、友人とは仕事を始めない ○銀行との付き合い方 ・日常の取引実績で品様を作る ・会社を潰さない為には、10%以上の金利、商工ローンの類にてを出さないと決める ・金融機関で選ぶよりも支店長で選ぶべき ○事業計画を見直す ・外食産業の場合、物件選びが成功の6割を握っている ・週に2~3件、年間150件程度物件を見るが、これまでに潰した40件の経験則で予測は外れない ○専門家をスカウトする ・優れた専門家でもミッションを共有できなければともに働くことはできない ・どれほどキャリアを持っていても、最初から高給で招くべきではない ○大手企業との提携・ ・資本を何%持っもらう比率は、普通の技術提携、資本提携であれば10%、関連会社をアピールするならば1/3以上 ・ワタミは創業3年目に日本製粉に40%持ってもらい2000万円を増資した。(渡邉社長は44.8%) ・事業に命を掛ける「覚悟」は、経営に対する支配権をもっているからこそ生まれる ○銀鵜融資と資金繰り ・銀行からの借入れは、先手先手で相談し、できるだけ長期で借り手、短期で返していく ・新店舗出店の歳には、6千万円しか必要がなくても8千万円借りて2千万円を持っていた。 ○資金繰りに困らないために ・最大の危機は「つぼ八」13店舗を全て銀内に「和民」へ業態転換した時 ・月の売上の1/3は必ず余裕資金を持つ ○降格人事 ・会社の成長スピードが人の成長スピードを超えてしまうことがある ・社長と社員の違いは屋周りの互いだけで、人間として上も下もない ○自分に万が一のことがあったら ・渡邉氏も最高3億5千万円の生命保険に入っていた ・「時を告げるのではなく、時計を作る」(『ビジョナリー・カンパニー』) →創業氏やの理念に基づき、新たな事業を再構築できる組織をいかに作りあげるかが企業成長の鍵 ○公開・上場のメリット ・経常利益が100億円のあっても税引き後利益は50億円で、自己資本組入れできるのは1/3なので、17億円にしかならない。50億円のファイナンスができた場合、約300億円の形状利益に匹敵する。 300億円はワタミの場合、10年分の経常利益に匹敵するので、上場によって10年分の時間短縮が可能となった。 ○公開に向けての事業計画 ・事業計画の主眼は、資金、組織、収益構造の確立にある ・目標は仲間を集めるサインになるのだ、大きく声に出して言った方が良い ○資本製作の作成 ・ワタミの資本製作は、「店頭公開すれば発行済み株式総数の30%は浮動株として市場に流通するので、店頭公開時には特定株主の株式70%の過半数、35%を自分自身が保有すると創業時より考えていた。 ・東証1部上場時には拮抗済み株式総数の40%が市場で流通するので、残り60%の過半数、30%を自分が保有した。 →つまり、1部上場時に31%自分が保有するという所から逆算した資本製作を作った。 ・自分の夢と理念を実現させる為には、自らの出資比率にこだわるべき 『「前略・・・。」青年社長・渡邉美樹が贈る30通の返信』 渡邉美樹著 東洋経済新報社 2000年4月6日発行 1500円 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年07月24日 00時50分07秒
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