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カテゴリ:セミナー・講演会
友人の紹介で、『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?』の著書でおなじみの小堺桂悦郎氏の講演会(ビジネス選書&サマリー主催)に参加させて頂いた。
書店の店頭で平積みされていて、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の単なる二番煎じとしか思っていなかったが、キャラクターとして相当面白い人で、大変好感を持った。 早速、小堺氏の著書を読んでみたいと思う。 『ペンツ本』は、30万部売れているそうだ。ちなみにビジネス書で10万部売れればベストセラーと言われるらしい。 講演のレジュメとして配布された印刷物が、出版社との打合せ時に、著者のキタナイ字で東京ドームホテルのメモ用紙に書かれた『ベンツ本』のラフな構成企画のオリジナル、そのもののコピーだったのにはビックリした。所々に実名が記載されていて公表できないそうで、黒塗りで消されているのには、著者の飾らない人柄を感じた。(笑) なぜ、社長のベンツは4ドアなのか? <講演メモ> ○小堺氏のプロフィール ・中小企業を対象に資金繰りコンサル業をしているが、税理士の資格を持っている訳ではない。 ・銀行で勤務した後、税理士事務所で5年勤務(顧客が銀行融資を受けれた中からフィーを貰う完全歩合でやっていた)、コンサルタントとして独立して5年。 ・シンプルにコンサル料でやっており、倒産寸前の重症患者をICUで電気ショックで、なんとか生かすという仕事が多く、ヘビーな話となり、成功事例を表に出せないケースが多い。 →原則、毎週月曜日に無料電話相談を受け付けているそうである。 ・現在も某銀行の顧問として、銀行融資先の経営指導もしている。 ○『ベンツ本』出版の背景 ・元々『借金バンザイ!』『粉飾バンザイ!』『税金バンザイ!』等の中小企業向け会計本の著作があったので、出版社から「一般的な会計がテーマの『さおだけ屋』の二番煎じで、中小企業の会計をテーマにした本の企画」依頼があった。 ・『ベンツ本』は当初は8章で構成を考えていた。 ○中小企業の決算書 ・決算書には、「会計のルール」で作成したものと「税務署のルール」で作成したものがあり、微妙にズレがある。まして税務署のルールは毎年ズレる。 ・大企業は、会計のルールで決算書を作成しているが、殆どの中小企業は税務署のルールの決算書しか作っていないので、中小企業の決算書は、両方のルールが理解できないと把握できない。 →納税証明書、別表などの税務署提出資料を見ないと実態は分からない。 ○税金ルール ・社長のベンツはなぜ4ドアか?→2ドアだと社用車として経費にならないから。 ・しかし、条文にはどこにも「2ドアのポルシェは経費にできない」と書いていない。 →マンガ家だと「作品に登場させるのに臨場感があるポルシェを書きたかった」とすれば経費として認めてくれるかもしれない。 ・中小企業の経営者は、経費に計上できない物は、なかなか買えない。 ・中小企業の場合、借金は会社と個人を一緒に見られる。 ○最近の金融機関の動向 ・昔は銀行員が融資先の中小企業の経営状況を把握しようと努力していたが、最近は分かろうとせずに、ノンバンクと提携(銀行には中小企業と個人に対するノウハウが無い)し、過去の倒産確率をベースにビジネスローンにシフトしている。 →その為、融資を受ける際には、中小企業の社長が自分で、自社の決算書の説明をしなければならなくなった。 →昔の銀行では、ベテラン渉外担当者の机の引き出しに大量の三文判が入っていて、「無記名通帳」があった。 ・1億円を1社に貸すより、ビジネスローンとして1千万円を10社に貸した方が安心と考えている。 ・ビジネスローンは、使い道が自由。過去に銀行が使途自由の融資をする事は考えられなかった。 ○商売の基本 ・商売は2つのみ。 1.「金を借りて、物を買って使わせて、金を返済する」 2.「金を借りて、物を買って売って、金を返済する」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月09日 11時30分43秒
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